帰納法などを高校時代に学んだことがない人がこれからプログラムを書くために必要な数学的基礎知識を習得するためには最高の本。理系の方は、3時間もあれば、忘れかけていた知識の復習になるので、数学を離れて長い人にもお薦めの一冊。ただ、内容はきわめて優しいので、理科系の人は、ちょっとストレスが溜まってしまうかも知れません。ともかく、このような内容の本が出版されることは本当に喜ばしい。できれば、専門書レベルに載っている知識をレベルを落とさずに平易に解説してくれる続刊で発売されることを期待しています。
プログラマの数学とはあるが、数学そのものを学ぶための本とい<BR>うよりは、数学的な題材をもとに、数学的な思考ロジックを使っ<BR>た問題解決の考え方を語っている本。ポリアの名著「いかにして<BR>問題をとくか」と同系列の本。<BR>日本において、とりわけ文系出身でソフトウェアを作る人間の場<BR>合に当てはまると思うが、数学的な問題解決思考法を体系的に学<BR>ばずにプログラムを作るハメになっているケースが多いのでは?<BR>そういう人たちのためにもこの本は役立つものと思う。<BR>この本の次にはポリアの本を読むことを薦める。
数学的な考え方が即戦力になり得るのが、プログラミングの世界である。一見難しく見える問題を、数学的法則を利用して単純化することは、効率の良いプログラムを書く上でとても重要なことである。 <P>文系のプログラマ、理系なら中学生以上でプログラムを書く人は読んでみると良いかも知れない。目の前の問題を、コンピュータはどのようなパターンを使って解くのが効率的かが分かる。 <BR>理系で情報工学を少しでもかじったことがある人には「物足りないレベル」に留まっているが、そういう層はこの本の想定外で、もっと専門的な本を読めということだと思う。