イタリア在住の著者にしか書けない、斬新な視点が面白い。現代の世相を、ローマ帝国時代となぞらえて、納得させる手法は著者にしかありえない。塩野ファンには、絶対おすすめです。
塩野七生の畢竟のライフワークである(と小生は思っている)「ローマ人の物語」を 非常にコンパクトに紹介したのが本書である。本書を読んで面白いと感じられた方は 迷わず「ローマ人の物語」に突き進むべきである。<P> 「ローマ人の物語」を 「とうとうたる大河」と考えると 本書は「切れ味の良い急流」といった趣である。切れ味が良いだけに 陰影がくっきりと浮き出て まさしく塩野七生の芸であるとしか言いようが無い。<P> それにしても 塩野が描き出す ローマ人たちには 小生ですら惚れてしまうものがある。キリスト教が出来る前の 欧州の智恵には ほとほと感心してしまう。これに対抗できるのは 同時期の中国の古典くらいではないか。<P> なにしろ 日本人が縄文式土器を作っていた頃である。
ローマ人・・・の内容をコンパクトにまとめたものですので、読みやすいです。<BR>しかも、この値段でこの内容なのでとってもお買い得ですし内容も濃いので買ってそんなしだと思います。