芸術や音楽の趣味は中世から近代にいたるヨーロッパ王朝期にどっぷり浸りながらも、王朝がごちゃごちゃとしてローマから近代にいたるヨーロッパ史の流れがいまひとつつかめていないという方、意外に多いのではないでしょうか。<P>本書は史実の背景が簡潔に、かつ確実に解説・記述されており、とくにヨーロッパ史のエッセンスがつかみ易い良書です。基礎固めに適しています。<P>装丁デザイン・イラストが軽いところ、語り口調が調子はずれに感じられる箇所があるところ、損をしているように思います。硬派に振ったほうがよいのでは。
カタカナ苦手の理系人間ですが世界史はやっておきたいと思って手にとりました。<BR>が。<BR>打ち解けやすさに富む一方、なんとなく全体の流れが掴みにくく、歴史の奥深さもあまり感じられませんでした。<BR>企画も著者がいいたかったことも未消化で終わっている気がします。<BR>地道に教科書を読んでいこうと思います。
年号、事件、名前の暗記に終始してしまう世界史学習を潤いあるものにしようという筆者の意図は理解できました。<P>でも、これじゃ~ね。<P>おそらくページ数の制約があるからなのでしょうが、一つ一つのテーマに関する記述が表面的過ぎて入り込めません。これなら、「教科書読んでも同じじゃないの?」という感じです。<P>「思い切ってテーマを絞る」、「分冊にしてページ数を増やす」、等の工夫により内容を掘り下げる事が必要だったのではないでしょうか?