世の中には文法や構文を網羅的に解説したり、<BR>あるいは添削の妙のみを売りにした英作文の参考書が多いです。<P>前者は(英作文には)不必要な知識のつめこみが多く、時間ばかりやみくもにとられ、<BR>後者は「へ~」という知識は増えるけど実際に使えるストックが付きづらい。<P>本書はそのどちらとも違い、添削というスタイルをとっているだけでなく<BR>本当に必要な文法事項や表現を的確に学ぶのに最適な構成になっています。<P>英作文は、日本語→英語のパターンをいくつ自分の道具にしているかで、<BR>格段に出来が違ってきます。<BR>本書はその基本である、<BR>日本語で○○という表現は英語では××という表現が妥当だ、<BR>というスタイルを豊富な例で解説しています。<BR>すべて覚える必要はないですし、自分も基本的には<BR>模範解答に使われている表現を一つだけ覚え、<BR>余力があれば他の表現も、という学習スタイルをとっています。<BR>本書は着実に、かつ的確なストックを増やしてくれることでしょう。<P>残念なのはCDが付属であれば、応用の幅が広がった点でしょうか。<BR>汎用性(応用力)のある文章をストックすることは<BR>会話面でも非常に重要です。<BR>次期版ではCD付属になることを切に望みます。
コレ、結構分厚い上に、発展編もある。<BR>やりきるのは結構大変だろう・・・<BR>でも竹岡氏曰く、「分厚いと売れない!?フザケンナ!!英作は甘くねーー!!これ全部必要なんじゃ!!」<BR>ということです。<P>この本を作るために、各国のネイティブの友人や海外の大学の授業で大量のアンケートを取ったり、はたまた京都駅前で突撃インタビューして調査しているので、数人のネイティブの監修によるそこらの類似本よりは確実に「自然な英訳」です。<P>また解答例がひとつしかないのは本人曰く、「あれこれと覚えるよりとりあえずひとつ覚えろ!!」と。「自分の得意技をつくれ!」と。<P>大変だけど、でもこれをやれば「本当の英作の力」がつきます。<BR>私はまだ全部はやってないけど、「得意技」をいくつか持つだけで全然変わりました。
内容は極めて良心的で、構成もよく考えられている。国公立大学を目指す受験生で、センター試験で8割取れるくらいのちからがあればはじめられるだろう。しかしながら、『原則』『頻出表現』のセレクションにあたって、58とか67とかにまとめることにどの程度意味があるのだろうか?少なさを強調したい気持ちは分かるのだが、頻出表現では、日本語または日本的発想それぞれに1つの英語表現が対応しているものもあれば、3つも4つも英文が対応しているものもあり、決して少ないわけではない。同じことが『原則』の数にも言える。また解答例一つに対して、複数の観点から添削するのであれば、解答例を複数用意した方が分かりやすかっただろう。