取り上げている例文は平易ですが、「英語で丁寧に言うにはこういう表現を使ったらよかったのか。」「こういう理由で丁寧となるのか。」と今までにない角度から英語を教えてくれる本です。仕事上、英語でのemail文章を書く機会が多くなったのですが、この本を読んでから相手の香港人やオーストラリア人の英語を見てみたら、同じような表現を使っていると気づきました。今まではmailを受け取っても気が付かなかったのですが、相手は顔も知らない日本人を相手に仕事の依頼をしたりする際に、気を使ってくれていたのでしょう。(気がつかなかったのが恥ずかしい。)自分もこの本の例文を参考にして早速使って見ています。
英語の敬語なんて、小難しく考えなくてもいいんだ、<BR>流暢じゃなくても相手を尊重しているという思いは伝わるんだということを、<BR>ふかくふかく認識させてくれた本です。<BR>Thank youという誰でも知っている表現も、<BR>使い方によっては立派な敬語になりうるわけですね。感心、納得。コラムも面白かった。
会議の場をそのまま再現したかのような、生き生きとした会話がすばらしい。<BR>丁寧表現を使う背景や英語の言語文化の解説やコラムが面白い。<BR>以下は本書に紹介されている表現から私が選んだベスト5。<P>1)相手の申し出を丁寧に断るときの<BR>「ご要望にお応えできればいいのですが」に相当する英語<P>2)自分の言いたいことが伝わっていなかったときや相手の反応が期待通りでなかったときの軌道修正に使う<BR>「私が申し上げたかったのは…」に相当する英語<P>3)反対意見を述べるときにワンクッション置いて聞き手に心の準備をさせる<BR>「まったく反対というわけではないのですが」に相当する英語<P>4)大胆な意見を述べたり相手を批判したりするときの前置きの<BR>「間違っていたらご指摘いただきたいのですが」に相当する英語<P>5)相手の意見や立場を認めながら自説を主張したい場合の<BR>「それはそうかもしれませんが」に相当する英語