題名こそ生化学・分子生物学となっていますが、細胞生物学や発生学・免疫学などの問題も扱っており、きわめて広範囲に演習できます。<P>問題のレベルも、大学問題集にありがちな「これ解けるやついるの?」といったレベルのものではなく、調べたり悩んだりすれば何とかいける、といったようなギリギリの(?)レベルの問題をおく集めており、勉強したなぁという気にさせてくれます。<P>中には難しすぎるor高度な知識がないと手が出ないというものもありますが、数問ですし、何よりそういった問題は※印をつけて判別できるようになっています。<BR>特にお勧めなのが、大学の教科書・問題集にしては解説が詳しいこと。わからなかった問題も解説を読んで二度三度と繰り返すことで確実に力になります。
膨大な生化学、分子生物学の中でどの知識が必須なのか。例えば、どの化合物の構造式が常識でなければならないのか。この問題集は、この点を整理するのに非常に有用です。知っていなければならない水準を示してくれます。どうしても記憶しなければならない事項は穴埋め形式で記憶に定着するようにしてくれます。考えさせる問題も多く、非常に優れた問題集です。
分子生物学の数少ない問題集の中で唯一の良書と思います。初心者には向かないと思います。理由は、計算問題の解答が初心者向けにかかれていません。高校時代、生物を履修していないかたは少しむづかいしかもしれません。一冊やりきったときの満足感と自信は、こなしたヒトのみが理解できると思います。