著者である檜山薫先生の門下生には、オケ奏者として及第点以下の奏者が不思議といない。本書を読めば、その謎が分かるはずである。<BR>堅実に、しかも確実に、オーケストラでコントラバスの演奏ができる技術を身に付ける方法として、著者が長年のレッスン経験により生み出したのが本書なのであろう。門外不出のレッスンノートがこのように広く世に出されたのは、コントラバスを学ぶ者にとっては、誠に喜ばしいことである。バス弾きのバイブルとして、今からコントラバスを始めようとする人は勿論、コントラバスを弾いていて伸び悩んでいる人、もっと高い技術を習得しようと思っている人などにもお勧めできる良書である。
ボーイング、フィンガリング(各ポジションのそれぞれの弦の音の関係など)が自然に習得され、シマンドルのエチュードのみならず、オーケストラのコントラバス・パートを弾きこなす実力がつくと思います。<BR>初心者のみならず、基礎技術の確認にも役立つと思います。
この本は言わずと知れたベース教本「シマンドル」をベースに檜山先生の弟子たちにより加筆されたコントラバスの基礎練習本の名著である。現在、シマンドルの教本自体が入手難であるが、この本はそれを補うために加筆されたものとなっており、単なる代用品ではない。内容が素晴らしい上に、練習が飽きずに続くように工夫されている。コントラバスを始めたら最初に買う本である。