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| マシンロボ・ウェッジ―マシンロボ大全集
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TFにしてもそうだが、シリーズを重ねる毎に苦しくなって行く様がみてとれる。レスキューでの旧作オマージュデザイン等は、いかに現時点で万人に支持されるキャラクターの創造が困難かを如実に示している。現在のブロック玩具的展開もネタに詰まった末の新機軸とみえるが、ネタに困って複雑化すればするほど、その商品の支持層も狭まってゆく気がしてならない。その逆にレスキュー的に共用パーツ方式にするのも的を外している。要は単純化する箇所と複雑化する箇所のバランスに問題があるのではなかろうか?初期マシンロボの魅力の一つに実機モティーフがある。しかし現在のMR展開はレゴのSF版的解釈ともとれる。バイン未所持者からすれば、同型のメカを何個も欲しいとは思わない。新旧比較するとコレクション性という部分に決定的な差異があるのだ。無限モティーフというのは、従来のデザインにおける固定イメージを変形させる難解さと非効率性からの一種の逃げだともいえるのではないだろうか?しかし結局のところ、シリーズ中突出した存在にはなり得ないだろう。たった一個のジェットロボにもあれだけのヒーロー性があるのにだ。基本的にデザイン方法としてはまず中の機構を考えた上で外装を整えるようだが、そのデコレートセンス全てが、何か特定の型にはまっているように常々思えるのである。もっともそれは他社製品にもいえる事ではあるが..。付属のDVDは必見だ。しかし最近のCGを使った合体メカは効率重視ととれるが何か安っぽい。その理由は存在感や物体感の希薄さに起因している。クリアー過ぎるのだ。汚い絵のアニメの方がやはり味がある。しかし勇者シリーズ等にみられたように、合体シーケンスの難解さと高速度が只のオナニーに終始しており、視聴者の目にその過程を捉える事が不可能であった点は大きい。
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