この本は、従来のようにテニスを外側から上達する方法でなく、内側から上達する方法を教えてくれます。集中のしかた、自分の感覚を使って肉体をコントロールする方法を学びそれを実践することで、どんどん上達していき、自然にフォーム等が改善されていきます。<P>理想となるフォームやイメージがあった場合でも無かった場合でも、そのショットのポイントとなるタイミングで自分の体の特定部位の状態を感じたり、「ワン」「ツー」など声を出すことでそのショットを生み出すための体の動きが自動的に改善されていきます。<BR>これはすごいことです! 不思議な現象ですが、私たちは皆この能力を持っているのです。<BR>1972年にこの本の元となる旧版がアメリカで出版されたことは、画期的で喜ばしいことです。<BR> 最近、フォアハンドが弱々しくおかしかったのだが、原因はどうも2カ月ほど前にグリップを若干変えたことみたいで、いつの間にかセミウエスタン<BR> 相当になっていたようだ。コーチの指摘ではっとし、打点とスイング軌道を修正して気持ちの良い打球感にうまく修正できつつある。 ポイントを<BR> 具体的に示すと、体の修正能力はすごいよ!<P>またこの本は、人生を生き抜く知恵や、思考や感情に振り回されず「今、ここ」に集中する効用も説いている。そのような部分は、精神世界のテーマと同じことを言っていて興味深い。特に、これらの技術の習得はテニスの上達よりも人生にとってはるかに貴重であると言っている点に共感する。プロセスを楽しめ、結果よりもプロセスの方が大事かもしれないと言っている点も気に入った。そういうわけで、テニスをやらない人にも読むメリットが大いにあると思う。
「力むな!」「今に集中だ!」「絶対勝てるあきらめないぞ」「ここは大切なポイントだ絶対に入れるぞ」ブツブツ呟きながら何度も何度も自分に言い聞かせても簡単には結果が出ない。「今日の相手は負けてモトモトだ.自分を試して見るぞ」と挑んだ試合で無心にボールを追いかけていたら練習以上のプレイが続き勝利を得てしまった。「今日の自分は自分じゃなかった」としか感想がでてこない...こんな疑問に答えてくれて、テニスをする事が楽しくてたまらなくさせてくれる
主に、テニスを題材として書かれているが、テニスに限らず、全てのスポーツに、又楽器等を習っている人にも応用ができ、かなり参考になると思います。ここには、集中力の身につけ方と、それを妨害するもう一人の自分との付き合い方、自分の肉体のコントロールのしかた等が具体的にわかり易く書かれています。<P>尚、ゴルフやスキーをやる方でしたら、同じ著者が書いたゴルフ編、スキー編もあります。