入門書としては良いが、実践は難しい
IT管理者として仕事をして早2年が経過し、管理・運用に関してもっと効率よく効果的にできないかと思い始めていたときに目にしたのがITILでした。(結構遅いですけど・・・)この本は数少ないITILの入門書の一つとして私のようなITIL初心者に大変勉強になります。まずITIL導入の背景や歴史から説明があり、大容量の原文の中から要点をわかりやすく説明している点もありがたかったです。その他にも導入事例・用語解説などもあり図解も多いため理解しやすく、ITILの勉強・導入を考えている方にはぜひおすすめですね。<P>もちろんすべてを知るためには講習会への参加や原文を読んだりするのも必要だと思いますが、まずこの本で全体像とITILの目的を理解しておくべきと考えます。特にIT運用管理を担当している方で、自身の仕事に自信や意義を見失っている方は一読をお勧めします。ITILが最良というわけではないとは思いますが、運用管理の指標のひとつになるのはまず間違いありません。<P>流行廃りを抜きにITILにこの本を通して触れてみてはいかがでしょうか?
ITILについてのグランドデザインや、各プロセスについての説明、さらに日本での導入事例など、ITILに関しての基本的なツボはこの本でほぼ押さえられます。<P>日本のIT業界は当分ITILの波に揉まれることになりそうです。IT業界に属していて、「ITILって何だ?」という方には本書が最適です。<P>実際にあなたがITIL導入の責任者にならない限り、この本で十分ではないでしょうか。(赤本や青本は高すぎますしね)<P>でもITILって、実際の導入が結構大変です。そのあたりでよく起こる問題についての記述もありますが、実地で役立つ解決策といえるか、というとなかなか難しそうです。<BR>そのあたりは独学でがんばるか、コンサルを雇ってお金を払え、ということなんでしょうね。