こういう本は数学嫌いな人でも必ず読んだ方がいいでしょう。<BR>きっと、数学が面白くなります。<BR>いやいや「勉強」のつもりで「強制」させられていたものが<BR>「実学」「実技」「社会的基本知識」に摩り替わります。<BR>具体的な事例と背景がよくわかる一冊です。
そういえば、こんなこと、中学や高校で習ったなと思い出しました。当時は、訳も分からず、問題を解くだけでしたが、相互の関連って、実はあったんですね。世の中、「数学は美しい」というだけの本で、「美しい数学を愛でる私は美しい」気にさせるものも多いのですが、久しぶりに歯ごたえのある本に出会えました。ところで、帯の背に書いてある大学入試の問題のうち、東大で出た問題は有名ですが、慶應大学の方は実際の問題はたぶん誘導式になっているのを変えているせいか、証明すべき大小関係が緩いにも関わらず、少し難しく感じました。
一気に読みました。ラマヌジャンの驚異的な近似式、ルーローの三角形などが印象に残りました。川の長さに関するアインシュタインの話など、初めて知った話題も多く、楽しめました。いささかこじつけ気味の近似式も、裏では何かの真理を表しているかもしれないから、油断できない感じです。