経営戦略を勉強する前に本書を手に取ることをお薦めします。読みながら感動できる、数少ない経営学本の一冊です。ビジョナリーな会社として日本のソニーが選ばれているのも誇らしい気がします。<P>原文もわかりやすく書かれていますので、原書で読むのがお薦めです。
この本をはじめて読んだのは、3年前ぐらいだろうか。<BR>最後まで読まない本が山のようになっている僕が、一気に読んでしまった。<BR>内容もさることながら、語りかけるような文章と、著者及び研究チームの熱意が伝わってくる本である。<P>内容については他のレビューアーに任せるとして、この本は訳もすばらしい。原書をその後読んだが、まったく違和感がない。<P>さて、時計づくりを続けよう。
経営学の本の白眉であり 優れた人間及び組織観察の本である。<P> 各業界のビジョナリーカンパニーを その業界の他社と比較していくという手法だが ミソとしては 比較に使われる会社には その業界では十分優秀な会社を選んでいるところにある。十分優秀でありながら ビジョナリーカンパニーとの間にある「ちょっとした差」が何なのかを丹念に描き出す部分は迫力に満ちている。「ちょっとした差」が結局「大きな差」となっていく姿は 会社を超えて 普遍的なイメージに満ちている。<P> 人間のやることは 何にせよ 人間臭くて面白いと思っている。そういう意味で 経営学の諸作は ある意味で非常に「劇」に満ちている。そういう読み方をすれば 経営学は 人間観察に役に立つことこの上ない。例えば シェイクスピアのマクベスあたりを現代に翻案するなら 会社組織を舞台にすれば きっと一番現代人に解りやすいと思う次第である。というか 言わなければ誰もシェイクスピア原作だと分からないかもしれない。 <P>