最近では文脈を用いて単語を覚えるというのは全く珍しいものではなくなりましたが、この単語集はその中でも<BR>群を抜く取り組みやすさです。一日見開き4ページ分で、見開き一頁の左上に15行弱の英文、<BR>真ん中に基本編既出語の紹介、下に訳と関連知識、右ページに新出単語という構成です。<BR>一日30~1時間4パッセージ20日間で2000語を確実に覚えられると言い切っていいでしょう。<P>この本のよさは、<BR>①単語集は小さいサイズのものが多く、開きづらい、ストレスを感じるものが多かったが、見開きA4サイズで、<BR> 非常にレイアウトが優れています。非常にクレバーなレイアウトになっていて、余計な脚色もなくシンプルかつ見やすいです。<BR>②英文がとてもおもしろい。歴史・人物史・文学・科学など広い分野に渡り選ばれていますが、<BR> 特に前半は4日間かけて戦前までの米開拓史を、2日間かけて世界恐慌を概説してくれていて<BR> 単語とともに知識も得られます。英文のレベルも簡単すぎず、勉強になります。<BR>③新出単語のならべ方もごくオーソドックスで、類義語対義語も並べすぎず少なすぎず、「説明がうるさい」<BR> 「説明が全くない」という近年の単語集の二極化を退けています。ストレスがかからず本当に覚えやすい。<BR>④基本編の学習語もあわせて紹介されていて、高校英語までしっかりやっていれば完成編一冊で十分です。<BR>⑤各学習日ごとのテストは、TEFLテスト、NHKビジネス英会話と同じ形式で、類義語もまとめてチェックできます。<BR>⑥リスニングCDはさほど速くなく、リスニング対策前の肩慣らしとしてちょうどいい。覚えるのにもちょうどいいスピード。<P>とにかく構成、レイアウト、覚え方、全てが「クレバー」という感じで、どんどん読み進めてしまいました。<BR>エントロピーが低いとでも言うのでしょうか。何度も繰り返しやれば効果絶大ですし、実際繰り返すのが苦になりません。
おなじみの「TOEICテスト900点、TOEFLテスト250点への王道」で紹介されていた「戦略的TOEFLテストCBTボキャブラリー完成編」の改新版。新しくなってさらに使いやすくなっている。この本の良いところはちょうど良い長さ(長すぎず、短すぎず)になっているところ。また文章の構成も適度に難かしいため、この基本編と完成編の2冊の文章を繰り返し読む&聞くことによって、英語の受け皿が完璧に仕上がる。会話は無いのでイディオムは別にやる必要がある。