スパロボに参戦したので読んでみようかな?と手に取りました。<BR>第一印象としては、文体が平易で読みやすい、と、非常に好感が持てました。昨今のライトノベルの文体は、奇をてらいすぎて文章が読みにくいものが少なからずあったのでなおさら思いました。<BR>そして間髪いれずにさらっと読めてしまいました。<BR>読後感としては、やはり純粋に「おもしろい」<BR>前半の学園ものにしろ、後半のハードな展開にしろ、エンターテインメントとしてのつぼが押さえられている感じで素直に楽しめました。<BR>さらに、王道ではあるが、登場人物の心理描写も丁寧で、全体的に丁寧なつくりであると感じました。<BR>なんか面白い本はないか?ときかれたらこれ!と答えられるような本であったと思います。
初めて見たのはアニメでしたが、はっきり言って引いてました(汗<BR>「なにこのときメモみたいなキャラ…」って思いました、ライトノベル自体に<BR>あまり感心がなく、惰性で読んだ分非常に驚きました。<P>とにかく、読者を楽しませようとしているのが解ります。コテコテのアニメ絵で<BR>疎遠にしてきた絵ですが、今みると作品とよく合っているように思えます。<BR>作中に出てくる兵器や軍事関係に関する作者の知識もこの作品の魅力です。<BR>主人公は戦場でしか生きた事がない少年兵士、常識で考えて16才で凄腕の兵士であるとか<BR>潜水艦の艦長が16才の美少女だとかかなり不自然なのですが<BR>その不自然さを話のキモに持って行く事で、完成度の高い展開に仕上がっています。<BR>作者の力量が伺えます。<P>ライトノベルを書きたいと思っている人や、文章を生業としたい人などは<BR>いいお手本になるんではないでしょうか。長編とは思えないほどスパっと読めて<BR>読後感も悪くありません。<P>もしライトノベルじゃなくてハードカバーで出てたらもっと幅広い年齢に指示されたと<BR>思いますが、ライトノベルじゃなければこんなに世界が広がらなかったでしょう。<BR>難しいところですね。
当たり前ですが文庫ではアニメよりも内容が詳しく描かれています。<BR>戦うボーイ・ミーツ・ガールに対応するアニメの話の中で、<BR>かなめが宋介と脱出するシーンで、先を急ぐ宗介に「来ないで!」とかなめが宋介を拒絶するシーンがありますが、<BR>そうなるまでのかなめの心境の動きなどがさっぱり分かりませんでした。<BR>文庫ではその心境の動きなどがばっちりわかります。<BR>(共感できるかどうかは別として)<P>(文庫は文庫でかなめのセリフに癖があってヒロインがこんな口調でいいのかなぁなんて思ってしまうこともありますが……)<P>アニメでは詳しく分からないキャラクターの心境を知りたい方は是非文庫を読んで下さい。