最初に言っておきますが、ストーリー自体は大変面白かったですよ。<BR>ただ私の中では、今回は無かったことにしようと思います。そう断言します。<P>その理由ですが、劣化ウラン弾の使用に関してですね。<BR>まず、ストーリーの中でとても強力な弾丸という理由で使用されています。しかし、この弾丸には非常に深刻な汚染を及ぼす、という大きな欠点が指摘されているんです。そこで問題になるのが、使用された場所(市街地!!)の非常に近くに、かなめ、テッサ、クルツの三人が居たという点です。(下手したら頭上から降り注いだ可能性がある) 彼等は対戦車用で、1発でも致命的な汚染を受ける弾丸の、実に6発分!!の放射性物質に曝されたことになるんです。機体の動作によって強風を受ける、という場面もありますから、間違いなく浴びているはずです。<P>分かりますか? 今回のストーリーを受け入れたら、彼らは、数年~数十年後には汚染(癌や白血病など)で苦しむに違い有りません。私は今回の巻までしかまだ読んでませんが、この先こんな馬鹿げた記述が登場しないことを切に希望していますよ、ええ。<P>これからでも遅くはないので、この部分は修正して欲しいですね。つーか、速やかに頼む。
長編第2巻となるこの作品では、第1巻で名前だけ出ていた天才美少女艦長、テレサ・テスタロッサ大佐(愛称テッサ)が本格的に登場します。強い精神力を持つ彼女ですが、そこはやはり16歳の少女。年相応の女の子らしさも垣間見えます。巻末ではかなめに対して大胆な宣言も!彼女の魅力が溢れた作品になっています。<P> さらに、テッサの部下で宗介の直属の上司にあたるカリーニン少佐が非常にかっこいいです。人間として、男として、器の大きさを感じさせます。<BR>今回の敵は、ある思いを根拠に行動しており、加えて先に紹介した二人や宗介、かなめ、多くの人々の思いが交錯したストーリーです。