娘のお気に入りのうちの一冊です。特に寝る前など、何度も読んでとせがまれます。何年も読み継がれている本だけあるなあ、と感心しきり。<BR>落ち着いた色使いで、丁寧にかきこまれています。手袋に動物が増えるたびに梯子がかかったり、窓があいたり、そういう部分でも楽しめます。<BR>言葉もリズミカルで、それぞれの動物の声を声色を変えて読んであげると、真似をして大喜びです。<BR>てぶくろという日常の中に繰り広げられる、ちょっと不思議な物語。この辺が子供にとって、想像力を掻き立てられるのでしょう。
同じパターンの繰り返しで話が進むのですが、各パターンで出てくる登場人物(動物)も面白く、文章の調子もよいので子供はすぐに覚えてしまいました。
雪の日おじいさんが落とした手袋の中に、動物たちが入っていきます。なにそれ、ありえない。と思いながらも、どんどん入っていく動物たちを見ていると、とてもハラハラさせられますが、同時にほんわかとしたやさしさを感じます。おじいさんが手袋落として拾う、ちょっとした隙間に繰り広げられる。とても、やさしいものがたり。やさしい音楽を聴いているような、満たされた感覚を得られました。僕は20代前半の男ですが、大人がよんでも、何かを気づかせてもらえるような気がします^^