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ぐるんぱのようちえん ( 西内 ミナミ 堀内 誠一 )

子供が生まれて、(たぶん)四半世紀ぶりにこの本と再会しました。<P>読んでいると、子供のころに読んだ時の気持ちが、おぼろげながらも甦るような気がします。<P>ぐるんぱの可愛らしさ。ダメ出しされた時の胸の痛み、そして「ぐるんぱの幼稚園」への憧れ。。。<P>ぐるんぱの幼稚園には、真剣に通いたいと思っていたことも想い出しました。広くはない空間に、楽しさがたっぷり詰まってて・・・(子供の頃って、1つのモノにいくつもの仕掛けがあるようなものにすごく惹かれませんでしたか?)。その中にいる自分を想像したりしてたような気もします。<P>子供の想像力を掻き立てる、楽しい素晴らしい絵です。ストーリーも、大人の目からは優れていると感じますが、私の場合、この本は「ぐるんぱの幼稚園」という、子供にとっての楽園を創造した絵の素晴らしさで強く記憶に残っています。

子供のときに大好きだった本で、もうすぐ三歳の息子もそろそろ理解できるかなあと新調したのですが大ヒット。<BR>ほとんど毎日読んでいます。<BR>「ぐるんぱ悲しいの?」<BR>「おふろにいれてもらったの?よかったねえ」<BR>というコメントを毎日返してくれます。<BR>そして、最近のくちぐせが「もうけっこう!」。<BR>普通の生活のなかで言われて、どこで覚えたの?ときいたら、「ぐるんぱが、もうけっこうって」・・・なるほど。<BR>内容も繰り返しがあるので、小さい子にもわかりやすいのかもしれません。<BR>いまでは親子で大好きな本です。

自分でよかれと思ってやったことが、すべて空まわり。<BR>日常生活でも、こんなことってありませんか?<BR>象のぐるんぱも、行った先々で、一生懸命いろんなことにチャレンジしたのに、うまくいきませんでした。<BR>でも、最後に、ぐるんぱを必要としてくれる場所を見つけるのです。<BR>2歳の子供は、大きなピアノや大きな靴の絵に大喜びしています。<P>そして、大人の私は、ぐるんぱが自分の居場所を見つけたことに感激しました。いつか、子供も、この絵本のストーリーが教えてくれることに気づいてくれたらいいなあと願っています。

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ぐるんぱのようちえん&nbsp;&nbsp;&nbsp;ひとりぼっちの大きなぞう、ぐるんぱ。汚いし、くさいにおいもする。見かねたジャングルのぞうたちが、体をきれいにして働きに出してくれた。でも、ビスケット屋さん、お皿つくり、靴屋さん、ピアノ工場、自動車工場、どこで働いても大き過ぎるものばかり作るので「もう けっこう」とすぐ追い出されてしまう。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;「さみしいな さみしいな」と耳を草にこすりつけたり、はりきりすぎて失敗し、しょんぼりしているぐるんぱを見ていると、たまらなく胸が痛む。だからこそ、最後に「幼稚園」を開いて、子どもたちに囲まれて生き生きと働くその姿には心から拍手を送りたくなるはず。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;色鮮やかでやさしい絵が、お話とぴたりと合っている。特に楽しいのが幼稚園の様子を描いたページ。ぐるんぱの体に登って遊ぶ子どもたち。靴でかくれんぼ、お皿はプールに。そして、大きな大きなビスケット。みんなで食べても「まだ たくさん のこっていますね」。1965年発売の名作絵本。(門倉紫麻)
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