だるまちゃんとてんぐちゃん みんなこんな本を読んできた だるまちゃんとてんぐちゃん
 
 
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だるまちゃんとてんぐちゃん ( 加古 里子 )

 だるまちゃんを見守るてんぐちゃんがとっても優しい。てんぐちゃんのような子供になって欲しいと思いながら子供に読んでいます。絵もシンプルながら楽しくて、子供も買ってすぐにお気に入りなりました。

子どもの頃、本はあまり買ってもらえなかったという夫。唯一家にあった絵本が「だるまちゃんとてんぐちゃん」だったそうです。(真偽の程は定かではありません。)昔々に親しんだ絵本を今度は自分の子どもに読み聞かせることの嬉しさをパパも味わって、と思って購入しました。<P>だるまにてんぐなんて、ずいぶんしぶいキャラクターですが、3歳になる娘はこの本をものすごく気に入っています。<BR>ロングセラーの名作だけあってストーリーも面白いし絵もしっかりしている。それだけでなく、だるまちゃんとてんぐちゃんがものすごくいい子で、心あたたまる。お話の途中でたくさん登場してくるうちわやぼうし・はなを、子どもと一緒に一つ一つ見ながらおしゃべりするのも、楽しい楽しい時間。読んでいる大人も癒されています。これぞ名作、すばらしいです。

決して、同質性社会を助長しているとは思わない。よく読むと、てんぐちゃんが持っていても手に入らないモノを、だるまちゃん一家が総出で、手にはいるモノで工夫して代用している。そこの工夫のおもしろさ、ちょっとした我慢する気持ちが大事であり、さらに、てんぐちゃんが「よかったね」とやさしく話す気持ちも読みとれる。また、だるまちゃん家族のノスタルチックな温かい家庭の雰囲気、子どものために家族総出で大騒ぎする様子が、おもしろい作品なのである。これは、殺伐とした今の家族の風景に(子どもを大切に使用という気持ちも)潤いを与える。理屈ばっかりで子育てはできない。必要なのは愛情なのです。子ども自身が喜んで飛びつく本は、子どもが求める本です。

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だるまちゃんとてんぐちゃん&nbsp;&nbsp;&nbsp;「だるまちゃん」は、友だちの「てんぐちゃん」のうちわや帽子などちょっと変わった持ち物が欲しくてたまらない。お父さんの持ってきてくれるものには納得がいかず、自分で工夫しながら手に入れていくだるまちゃん。最後には、てんぐちゃんの長い鼻が欲しくなってしまうのだが…。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;大好きな友だちと同じものにあこがれる、子どもの純粋な気持ちがストレートに伝わってくるロングセラー絵本。初版は1967年。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;お父さんの「だるまどん」を筆頭に、家族総出でだるまちゃんを応援する様子も、あたたかく、コミカルに描かれていく。特に楽しいのは、お父さんが色々な形のうちわ、帽子、靴を出してきて並べる場面。帽子なら、学生帽、サンタクロースの帽子、コック帽、新聞で折ったカブト…40種類近くがずらりと並ぶ。生き物ではないのに、ひとつひとつに表情があるような遊び心のある描き方は、加古里子ならでは。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;本書は「だるまちゃんシリーズ」の1作目。シリーズにはほかに『だるまちゃんとかみなりちゃん』、『だるまちゃんとうさぎちゃん』などがある。(門倉紫麻)
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