幼稚園に通うふたりが空き箱を使って作った紙のロボットが動き出します。カミイと名づけられたロボットに、幼稚園は振り回され、騒々しくなります。<BR>カミイのあまりのわがままぶりにみんなは呆れますが、力持ちで心根が優しいカミイのために、みんなはちびゾウを作ります。単行本の裏口絵では、カミイがロボットようちえんに凱旋する姿も描かれています。<BR>漢字が小学1年生でも読める範囲です。また、ふりがながついていますし、幼稚園のお話なので、それ以下のおこさまにも良いです。
いつも紙芝居で読んでいた<BR>「ロボット・カミィ」の単行本を<BR>毎晩一章ずつ、子供たちと一緒になって読みました。<P>お母さんに「捨ててきてね」と頼まれたダンボールから<BR>ロボット・カミィは生まれます。<BR>作ったのはたけしとようこ。<BR>最後の仕上げにビー玉をひとつ、胴体の中に入れておきます。<BR>これがカミィの涙のモト。<P>生き生きと動き回るカミィはまるできかんぼうの我が子みたい。<P>欲しいものは自分のもの。<BR>自分はなんにも悪くない。<BR>思い通りにならないと、ビー玉のような涙を<BR>ポロンポロンとこぼします。<P>涙がこぼれるのは、カミィだけではありませんでした。<BR>昨夜、最終章を読み終えましたが、<BR>一番参ってしまったのは、何を隠そう音読している私自身でした。<P>鼻の奥がつーんとします。<BR>喉もいがいがしてきちゃった。<BR>うーーん、どうしようかしら。。。<BR>と無理に声を出していたら、<BR>「ままちゃん、こえがなんだかヘンだよ」<BR>と息子から指摘されてしまいました(笑)。<P>まさかあんなラストに迎えられるとは思ってなかった。<BR>「所詮こどもの読み物だから」と甘く見ていたのは私。<BR>今度、私ひとりでもう一度ゆっくり読んでおこう。<P>小学生の頃、一番最初に夢中で読破したのは『おしいれのぼうけん』でした。<BR>確かこの本と同じ、古田足日さんの作だった。<BR>そしてカミィを描いたのは、『たろうのおでかけ』を描いた堀内さん。<BR>ピンクの表紙と動物たちが大好きだった。<P>どうりで、心臓をわしづかみにされてしまったはずです(笑)。
アメリカでの生活の中で、子供に日本語を覚えていてもらう一番のツールが本!新しい本は手にとって見る機会が少ないので、どうしても自分が子供の頃好きだった本を選びがちです。ロボットカミイは内容は思い出せないものの、子供の頃自分が好きだった本。試しに買ってみたら我が子も大喜びでした。