画の感じから、ちょうど自分がこの位の年だった頃へ、気持ちが飛んで行きました。<BR>2歳の娘に読み聞かせしながら、私のほうがドキドキ、ハラハラ。<P>うんうん、大きな声を出そうと思っても出なかったりするんだよね。<BR>やっとお店のおばさんに分かってもらえた時、私も一緒にぽろんと涙が落ちそうになっちゃったよ。<P>林さんの画と、筒井さんの状況描写の組み合わせは、やはり最高ですね。
高校生の頃、家に小さい子供がいるわけでもないのに、何となく手にとってそのまま買ってしまった本がこれです。<BR>私はごく普通の高校生でしたが、なぜかこの絵本だけはとても気に入り、家族に内緒でなんども部屋で読んで(眺めて)いたことを思い出します。<BR>この本が優れた絵本だという評価を受けている、と知ったのは大学生になってからでした。<P>この本は、自身の経験のほとんどが家庭という小さな世界のなかの出来事のみで、世間(社会)のちょっとしたことをすごく新鮮に感じていた頃の感性が絵になって表現されているように思います。<BR>大人になれば当たり前になってしまうことが、子供にはとてもめずらしいこと。そして、それが子供にとってはすごく大切なこと。<BR>アガサ・クリスティは「その人の人生の価値は、いかに幸せな子供時代を過ごしたかで決まる」と言ったそうですが、そうした価値観に通じる絵本のような気がします。
2歳半の息子のお気に入りです。<BR>はじめて、ひとりででかけるおつかい・・。<BR>みいちゃんがお店まで向かい、お買い物を終了するまでのドキドキ感が伝わります。<BR>このお話を読んで、息子は、“お買い物ごっこ”をするようになりました。<BR>今では、物語の内容を暗唱して、ひとりで声を出しながら読んでいます。<P>林明子さんの絵も細かい点まで描かれていて、お買い物シーン以外でも、掲示物一つの描写にもとっても意味があり、こどもと共に楽しめます。<BR>絵本に興味を持ち始めたら是非お勧めです。