本書は近年テレビニュースで扱われることの多いテロや紛争の背景にある現代史を分かりやすく解説してくれる。パート1同様に読者にフレンドリーな説明は、毎朝の新聞記事を身近にさせてくれるだろう。「過去」が分かれば「今」が分かるのはまさに本書の目的とするところであろう。内容のレベルは高校での現代社会や近現代史程度であるが、「POINT」や「現代史こぼれ話」などテーマの補足がつけられて読み応えある構成になっているのは評価できる。<P>本書には最低限の地図と写真も添えられているのはいいのだが、中東問題の章にはもう少し歴史変遷を記した地図が欲しかった。これは池上の他の著作を買うことが望ましいのだろう。詳細な歴史地図は本書のような現代史を理解するのに絶対に必要であろう。とにかく入り組んだ国際社会の背景を読み解くためには、一つ一つの基本的な知識は必要であろう。本書だけでは複雑な今日を理解するのには不十分であるかもしれないが、その理解の第一歩にはなるだろう。しかし、この一歩は、そのような国際社会に我々日本人がどのように関与しているのか、という大きな問いの一歩となるだろうと思います。
前作に引き続き、現代史を詳しくかつ解りやすく説明した書です。<BR>前作と合わせて読むと、世界の動きがかなり見えてきます。<P>既にパート1で説明されたことについては、説明を省いていますので、本書は比較的近年の事柄と、アジア地区の動きについての記述が多くなっています。<BR> <P>また、パート1で触れられた北朝鮮や中東に関しても更に深い説明が行われています。<P>かなりの紙面を割いて核兵器について説明している部分も是非知っておきたいところです。既に過去の事件として扱われがちなチェルノブイリの事故が決して終わっていないことや、核兵器の本当の恐ろしさについてなど、いろいろなことを再認識させられます。<BR> <P>前作と合わせて是非お読みいただきたいおすすめの書です
現代史を理解する上で知っておくべき基本的な事柄を<BR>10章にわけて解説。それぞれの原因や背景などの知識を<BR>大まかながら分かりやすく理解できる。<P>人並みに新聞を読み、ニュースを見て、世界で何が起こっているかを<BR>何となく分かった気になっていましたが、この本を読んで、<BR>自分がまだ断片的な知識しか持っていないことに気づかされました。<P>より深く国際問題について考えるきっかけになった一冊です。<P>普段見るニュースにさらなる奥行きを与えてくれます。<BR>もちろん前作もおすすめ。