英語のしくみが見える英文法―ネイティブのセンスに迫る! みんなこんな本を読んできた 英語のしくみが見える英文法―ネイティブのセンスに迫る!
 
 
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英語のしくみが見える英文法―ネイティブのセンスに迫る! ( 酒井 典久 )

~ 普通の参考書とは違い,読んで根底から納得できる本です.読み終わった後は,英文に対する感覚が一段深くなっているのを感じます.<P> 例えば,「~を得る」の get と「~に着く」の get to の get がどういう関係に なっているのかが時代背景にも触れながら克明に述べられています.<BR> 特にすごいのは,分詞構文に関する最終章です.分詞構文を作る ~ing~~ がもともと動名詞に由来する説明が驚きです.現役の時に,「ここはこういうものだから覚えなさい!」でかたづけられ疑問のまま,と言うか考えることを止めていた事柄について,今やっと理解納得でき気持ちがスッキリです.<BR> 英語史のエピソードがコラムで語られていて,こちらも勉強になりました.<BR> 受験生,大学生のみならず,英語に興味をもつ一般の方~~にもお勧めです.~

大学受験後に見てみたのだが受験生のときにこの本と出会っていればと思う。<BR>ただ暗記で今まで乗り切ってきた自分にとっては目からうろこが落ちる内容だった。一通り英文法を学習した受験生におすすめ。

 厳選された77項目に及ぶ疑問とそれに対する広範な情報に基づく解答は、参考資料の入念な研究と生徒の素朴な疑問への共感が可能にしたものなのであろう。これらの疑問は、いずれも中学や高校で日々扱われる、身近なものばかりである。<BR> 例えば、get to~「に着く」のgetと「~を得る」のgetが、どういう関係になっているのかなどが明快に述べられていく。<BR> 圧巻は最終章、「分詞構文の背景」である。ここでは、画期的な発想の転換がなされている。生徒の学習や理解を促すはずの「分詞構文」という用語が生徒の学習を妨げてきたことを思い知らされる。<BR> 著者は、その用語がカバーしきれない領域を看破したのみならず、緻密な理論展開でそのことを証明していく。その根拠を求め、古<BR>期フランス語にまで遡ったことで、「分詞構文は動名詞に由来する」という提唱の説得力もさらに増している。<BR> judging from ~「~から判断すると」という独立分詞構文を by judging from~「~から判断することによると」という動名詞を含む前置詞句から導こうとする斬新な発想も、著者の単なる思い付きではなく、歴史的に正当な根拠が存在することがわかる。<BR> そのほか、三単現の-s、現在完了形、Do you~?式の疑問文、pick up~などの句動詞、There is~の構文、進行形などが、もともとは英語に存在しなかったと知って驚かされる。これらが誕生していく過程が、まるで歴史的パノラマを見るが如く展開されており、英語教師としての素養をいつのまにか高めてくれる。<BR> 特に、p.161~p.162にかけて図示されている三単現の-sと複数の-sの関係には思わず感嘆を声をあげてしまった。<BR> 最後に、本書の見逃せない特徴を挙げるなら、後半に〈英語史をひもとくと〉というコラムが4編挿入されている点である。史実を踏まえた上で、これと密接に関連する文法事項が提示されているおかげで説得力がある。<BR> 読み進むにつれて、長い間放置されてきた素朴な疑問が晴れていく。そんな開放感を与えてくれる逸話が目白押しである。<BR> 本書は、教壇を挟んで生徒たちと向き合う英語教師を励まし、勇気づけ、さらには癒してくれさえする一冊であり、革新的な「教壇<BR>の英文法」の誕生と言える。中学・高校を問わずおすすめしたい。

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