ザ・ホワイトハウス(原題The West Wing,以下TWW)のガイドブックだが、<BR>基本的には第1シーズン+第2シーズンのあらすじ集と、一部の出演者の<BR>インタビューと思えばよい。<BR>原作がすばらしく、本で表現するのが難しいだけに、本に対する評価は<BR>辛くならざるをえない。そのため点数は3つにしてあるが、ファンは<BR>買っても損じゃないと思われる。<P>比較的丁寧な作りなのだが、NHKの吹き替えと一部の台詞の訳が<BR>異なっていたり、カタカナ表記がずれていたりする点に注意。<BR>例えば、第2シーズン第8話でNHKは「シボレテ」としている言葉は<BR>本書は「シボレス」になっている。多くはNHK訳の方が自然だが、<BR>第2シーズン最終話の聖堂内での大統領の台詞は本書の訳の方が<BR>良いかもしれない。比較してみるのも良いのではないだろうか。
旧版のレビューにも書かせていただいたが以前DHC社から出版され長らく廃版となっていたものの待望の再販である。これはCS放送(スーパーチャンネル)における1stシーズンの再放送、2005年秋からのNHK-BSでの4thシーズンの放映決定の追い風を受けたものだろう。<BR>今回の再販は「増補改訂版」ということでDHC社版が354Pなのに対し368Pと14P増量となっている。既に3rdシーズンは放送終了し今秋には4thシーズンの放映が決定している現在のガイドブックとしてやや不満は残るものの、適正な価格で入手できるようになったこと、再販がこのドラマが正当な評価を得て確実にファンを増やしている結果として素直に歓迎したい。<P>続編としての3rdシーズン、4thシーズンの(できることなら全エピソードのスクリプトを網羅した形での)ガイドブックの発売、そして一日も早い2ndシーズン、3rdシーズンのDVD化期待しつつ、ガイドブック片手に1stシーズンのDVDを改めて楽しむとしよう。