タイトル通り、茂太さんが、仕事、家族、あるいは人生全般等々について、94の事例から、いつもの優しい調子で語りかけてくれる本です。<BR>この手の本の常として、94の考え全てについて、著者の言う通りだと思うことはありませんが、「悩んでいたことについて、こういう風に考えればいいのか」と思えることが、いつもの茂太さん本以上に沢山ありました。また、全ての事例が、文庫本で見開き2Pで紹介されていますので、通勤電車の中やどこででも、開いた所から読める気軽さも魅力かと思います。<BR>そばに置いて、仕事等でいやなことがあった時、パラパラめくっていると、不思議に悩みが軽くなる本です。
以前の職場で一緒だった上司に声を掛けられ、それまで勤めていた会社を無理に退職し、新しい会社に就職しました。慣れない職場・環境・仕事・・・、また、以前はうまく行っていた上司を信頼できなくなり、それらは大きなストレスとなって私の精神を蝕んで行きました。ある日、1つのミスが引き金になり、それまでのパンパンになっていたストレスの塊が爆発。心のバランスを崩し、医者に行ったら「うつ症状」と診断され10日ほど休職した後、結局退職しました。入社して2ヶ月でした。<P>前の職場の人にも、期待に応えられなかった上司にも申し訳ない気持ちで、自分のことを「人生の落伍者」のように思って毎日泣いていました。また、元上司がもう少し私に気を使ってくれていたらと恨みに思ったことも・・・。そんな状態の時友達がこの本を勧めてくれたんです。時々涙しながら一気に読みきって、読み終わった時には文字通りバラバラになっていた私の「気持ちの整理」ができたような気がしました。今は辛いけどマイナスの時間ではなく、「運を貯めているんだ」と前向きに考えられるようになった気がします。今なら同じように悩んでいる人に温かく声をかけることができる人になった気がします。これは以前仕事をバリバリこなしていた時の尖がった自分では考えられないことです。もちろん、今も時々立ち止まったりしますが、そんなときはこの本をもう一度開くことにしています。もう少し早くこの本に出合えていたら・・・とさえ思います。心にもやもやがある方、早めに読むことをおススメします。きっとあなたの心を軽くしてくれますよ。
気持ちに整理をつけたくてモタさんならと思い,手に取った。<BR>キッパリ整理をつけることはできなかったけれど,不思議に前向きになれたような気にさせてくれた。<BR>悩んでもいいんだと思わせてくれた。ごちゃごちゃの今の気持ちを楽しむ余裕のようなものも見えてくる。<BR>つらいときこそ「運」をためているといわれると,今の私の運はどれくらいかな? 期待しちゃうぞーーー