字がきれいな人が得をする、といった場面を社会人になってからより経験するようになり、「今のままではいかん!」と、まず手始めに手に取ったのが本書です。<BR>ただ、やみくもに文字をワークに書き連ねるよりも、私はこの本でなされているような書き方の説明を読みながら、まず、頭で理解してから文字を書き始めるやり方のほうが、効率よく上手な字が書けて良いと感じました。<BR>本書で紹介されているルールを意識しながら、他の練習帳などを活用すれば、クセのある読みにくい文字はもう卒業でしょう。<P>面識のない人に自分を印象づけるのは、第一にきれいな文字です。<BR>日常生活には履歴書や手紙、挨拶状やのし紙、祝儀袋など、自分を文字でアピールする場面は多々ありますから。<BR>文字の基本ルールだけでなく、そういった封筒や上書きの書き方までわかるので、とてもお買い得の本だと思いました。<BR>おすすめですよ。
この本を読んだだけで上手くなるというわけでは無いと思います。<BR>ただ、偏と旁の組み合わせによるバランスの取り方のパターンや、<BR>バランスの取りにくい字の上手な配置、について解説があるので、<BR>練習ばかりしなくても最低限の「コツ」は抑えられます。<P>とりあえず字は下手ではないのだけど、<BR>文章を書くとところどころ見栄え・バランスの悪い箇所がある、<BR>そんな方にはとても参考になると思います。<P>後半、行書についても基本の解説があり、<BR>あまり堅苦しくなく気軽に取り組めるようになっています。<BR>本格的に極めるなら一字一字学ばなければならないけど、<BR>この本の内容程度でも、そこそこのものは書けてしまいますね。
学習塾の講師をやっていますが、読めない字を書いてくる生徒さんが結構います。たとえば数字一つ取ってみても、9なんだか4なんだか区別が付かないような字を書いてきます。<BR>「読めない字は点数を上げられないよ…」というのですが、そこは普段からのおつきあいですから、何とか読んで○をあげます。<P>でも、受験となるとそうはいきません。採点官は膨大な数の答案を採点しますので、一目で読めないような字で書かれた答案など、さっさと飛ばしてしまいます。そんなことで点数を落とさないように、受験生には数字だけでも練習するようにと言っていますが、なかなか直りませんし、どう指導すればよいか、私もよくわかりませんでした。<P>そんな折りに書店でこの本を見つけて、最初の方の大原則を少し練習してみたら、あっという間に字の雰囲気が変わってビックリしました。字というのは、ちょっとしたことを気をつけるだけで、かなり変わるもんですね。560円のもとは、もうしっかり取った感じです。お薦めです。