これって、カーサブルータスのバックナンバーの中から、コルブ、ライト、ミースの記事を寄せ集めただけの本です。内容はバックナンバーと全く同じなので、カーサブルータスを毎号買っている方には必要のない本です。<P>しかもミースの記事だけ少なかったみたいで、代わりにバウハウスの記事を載せてごまかしてます。(もちろんミースはバウハウスの校長をしていたこともありますけど、ミースが全然関係していない作品まで普通に載せられています)内容としてもさほど新しいことは載っていないので、専門家やマニアの方にはお勧めできません。<P>ですが近代建築の入門書としては、カラー写真も多いし、けっして悪い本ではないと思います。それから、カーサのバックナンバーのコルビュジエ特集(2000年春号)は、今となっては入手困難なので、その内容がそのまま転載されているこの本は、なかなか貴重です。例えば、ラ・トゥーレット修道院の宿泊連絡先を載せている本は、他にないでしょうから。
さぞ20世紀の3大建築家ミース、コルビュジェ、F.L.ライトの作品集です。雑誌「CASA」の特別版の本書は写真が主体で文字情報にはやや欠ける一面がありますが、それでも落水邸、ファンズワース邸、サヴォア邸といった超有名建築をしっかりおさえています。写真が主なので、入門編にはぴったりです。建築に興味がある人にはお薦めです。値段も手ごろですしね。ただ、本格的に彼らの建築を知りたいといった人には不向きです。設計図ものっていません。
雑誌「カーサブルータス」で個々に掲載されたコルビュジュ、ミース、ライトという巨匠の建築特集を加筆・修正の上、1冊にまとめたものです。<P>大型の雑誌本ですので、写真が主体で、解説にはやや物足りなさも残りますが、サヴォア邸、ファーンズワース邸、落水荘といった超メジャーどころから、「これもこの人が設計したの」といったものまで、沢山の物件が掲載されており、その建築の美しさや、時には奇抜さは見ているだけで楽しくなり、思わず実物を見にでかけたくなります。<P>その建築が持つ意味等は、詳細な本に譲るとして、価格も手頃ですので、巨匠の建築入門としてお奨めできる雑誌です。