JSF、Hibernate、Springなど、最近よく耳にはするJavaの最新技術・ツールについて、手っ取り早く概要がつかめる本です。<BR>私も含め、「流行(?)についていくために勉強しなきゃと思ってるんだけど、あまり時間がとれない・・・」という現場SE・プログラマに最適だと思います。<P>また、個々のツールの解説が他の専門書よりも薄いのですが、それらをどう組み合わせてWebアプリを開発するかが解説されているので、実際の開発でそれぞれのツールを使うかが具体的にイメージしやすくなりました。「よしこれから使ってみるぞ!」という気にさせてくれました。<P>さらに一歩踏み込んだ解説が必要であれば、専門書の方を合わせて読んだ方がよいと思いますが、最初の一歩はこの本で十分でしょう。そういう意味で、星5つとしました。
この本は、JSF/Hibernate/SpringでのWebアプリの開発効率向上をうたっていますが、それぞれの技術を均等に解説しているわけではありません。<P>本書の概要は以下の通りです。<BR>1.JSFの解説はかなり充実してます。これがこの本のメインディッシュです。<BR>2.Hibernateの解説では、Hibernateの基本部分をさらっと説明している程度です。が、DBスキーマからマッピングファイルやPOJOを生成するツール(middlegen)の使い方が載っているのは参考になります。<BR>3.Springの解説も、Hibernateと同じく基本をさらっと解説している程度です。<P>JSFをメインに学びたい人にはお勧めしますが、SpringやHibernateを詳しく学びたい人にはかなり物足りない内容だと思います。
JSFに1~6章、ORM(Hibernate)に7~11章、Springを連携させたアプリ開発について12~14章で解説、JMeterの紹介を15~16章で解説しています。本の厚さにすると約半分がJSFなので、JSFが一番の話題の中心となっていると言えるでしょう。<P>各々の技術をこれ一冊だけで完全にマスターするのは無理があります。それには各専門書を読む必要があるでしょう。この本で得られるものは、JSF/Spring/Hibernateをどうやって連携させるのか、その手法についてです。また「連携させると何かいいことあるの?」について一つの答えを出してくれる本です。これからの時代にどうやってアプリを構築するのが良いのか悩んでいる方に対して、その一例を示している本です。<P>上の話とは別ですが、ノウハウ集として役に立つ部分が多かったですね。一例を挙げるならば、JSFで他のBeanの値を参照する方法として、FacesContextを参照する方法とsetterInjectionを利用する方法を併記して、その利点を対比している、等々です。<P>MyFacesに関する情報に優れています。現在SunのR.I.を使用している方が読んだら「乗り換えてみようかな」と思うかもしれません。(私もその一人です)<P>解説が丁寧なので、Servlet/JSPやMVCについての学習をきちんと終了している方なら初心者でも(苦労するけど)読めると思います。<P>採点を一点減じているのは「もっとSpringの解説が欲しかった」という個人的な気持ちです。以上。