有元さんの、ストイックといってもいいほどシンプルなレシピに、ここ数年はまっている。<BR>持っている本のレシピは、かなりの頻度で食卓にのぼる。<BR>くり返し作っても、そのたびに「おいしい!」と思えるからだ。<P>冬の初めに有元さんのこの本を手に入れて、わくわくした気持ちで年末を迎えた。<BR>25品の有元レシピの中で、今回私が作ったのは「お煮しめ」「牛肉のしゅうゆ煮」「ゆずのはちみつ漬け」。<BR>お煮しめは、ひとつの大鍋で煮ることができて、思ったよりラク。<BR>今まで作ったどのレシピより、薄味で出汁が効いていて、飽きることなく三が日中食べ続けた。<BR>牛肉のしょうゆ煮は、ボリュームたっぷりで男性に好評。<BR>ゆずのはちみつ漬けは、びっくりするほど簡単で、しかもおいしくてお正月らしく、子どもから大人まで、大好評だった。<BR>これらの料理に、今まで自分が気に入っていたレシピの「栗きんとん」<BR>「黒豆」などなどをプラスして、大充実のお重になった。<P>「おせちからのおいしいもの」という章の、おいしいおせちのアレンジ法も、必見。<BR>私のお気に入りは「きんとんシャンテリー」。<BR>お重に入っていたときは、箸もつけなかった辛党の家族も、「これ、うまいね」と、パクパク食べていて、ニンマリ。<P>有元さんファンの私の期待を裏切らない、うれしい一冊だった。<BR>まだまだ、作って見たいレシピがたくさんある。<BR>この先、何年もの間、うちのおせちの軸になってくれることだろう。
このお正月、この本を参考に、何品かおせち料理を作りました。<P>「おせちをつくる」って、結構身構えてしまいますが、実際作ってみるとこの本のレシピは本当に簡単で、私のようなごくふつうの働く女性にも時間的・技術的な無理がなく作れました。しかも買うよりずっとヘルシーで経済的です。それというのも、多忙な著者が、ご自身の生活を通して作り上げた洗練されたレシピだからだと思います。また、詰め方のコツや食べきれなかったおせち料理のリメイクレシピなどもあり、とても参考になります。<BR>おせち料理を作ったり食べたりする習慣さえ失われつつあるようですが、その原因であるいままでのおせち料理の欠点をとてもよく改善したレシピです。むしろ、積極的に日本のお正月の伝統であるおせち料理を大切にしていきたいとさえ思いました。
有元さんのファンで新書が出るたび購入してしまう。<BR>同じレシピでも新たな切り口が発見できて飽きることはありません。<BR>この本のおせちのレシピに関しては以前レタスクラブの増刊号として<BR>出ていた「有元葉子のシンプルおせち」のものとほぼ重複するけど<BR>本に出ている有元さん愛用の道具の美しさが秀逸です。手入れの<P>行き届いたキッチンから生まれるおせちの品々の切り口のうつくしさ、<BR>整然とした保存方法など、どれも勉強になることばかり。<BR>品目は決して多くはないので、本に出ているレシピを全部作るというのもそう難しいことではないと思います。<BR>今年の年末は少し頑張ってみようという気持ちになります。