やっと出ましたファンブック。待った甲斐がありました。<BR>逆転裁判1~3のフィードバックや、人気投票、開発スタッフのインタビュー、対談、DS版紹介等、イラストや画像も盛り沢山です。<BR>スタッフが考えたナルホド君やミツルギ検事のプロフィールも楽しいです。小説も短いですが読みごたえがありました。<BR>薄さの割りにボリューム満点の一冊、ゲームにハマった人には絶対オススメです。
発売予定に挙がってから延期続きで、いきなり発売された感があります。攻略本ではないシリーズ1~3の逆転裁判本というのでファンとして大変楽しみにしていたのですが、内容にはやや個人的に不満でした。B5版という大きさを持つにもかかわらず大きめのイラストが少なく、他の原画家さんや作家さんに描かれたものだったり、設定時のラフ原画は小さく、「逆転裁判3」攻略本で見たものばかりでした。開発者インタビューは数ページでしたが雑誌や攻略本などで読んだような内容で特にもう目新しい発言もなく、【この本を買ってよかった~】という感動は特にありません。逆に、DS版発売のページが見開きであって、ゲームの発売に合わせて単に延期してきただけなの?と疑いたくなってしまうような。ファンとしては一度は手にしてしまうでしょうが、読後にはなんともみずっぽいスープを飲んだような気がするのでは。
構成としては全エピソードを簡単に振り返り、キャラクター分析をして、制作者が知られざるエピソードや裏話を語って、キャラクターをドラマ・アニメ化するなら誰が、みたいな、攻略本のおまけコーナーを拡大して、ネットでよく見るアンケートをのっけて書籍化したような感じの本なんですが、その濃さはおまけレベルをはるかに超えていています。<BR>とくに、全シリーズの企画・シナリオを担当した巧舟さんと有栖川有栖さんの対談は良かった。こんな対談は滅多に読めるもんじゃないですよ。また、制作者が「あんたそんなにぶっちゃけていいの?」ってくらいにベラベラ秘話をしゃべりまくっていているのも良い。そして、長坂れむ/榊涼介/芝村庸吏の3氏による短編小説が収録されていて、もういい意味で同人誌みたいなノリ。まさに、ファンのファンによるファンのためのファンブックでした。シリーズのファンなら買いでしょう。