半分の月がのぼる空―looking up at the half‐moon みんなこんな本を読んできた 半分の月がのぼる空―looking up at the half‐moon
 
 
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半分の月がのぼる空―looking up at the half‐moon ( 橋本 紡 )

橋本 紡さんの作品を初めて読ませてもらったのですが、最初の部分からいい匂い(語弊です)が漂っていました。<P> 舞台はとある田舎の病院。重苦しい話を想像していましたが、全然そんなことありません。<BR>ひょんな事に病院へ入院してしまった主人公は当直の看護師さんに同い年で里香という子の話し相手になってほしいと頼まれます。恋愛モードに展開してきそうですがそうもいかず・・・・。<BR> 命の危険に関わる病気を持つ少女、主人公。常に命の危険と隣り合わせなのを感じさせない雰囲気、そして二人が会話していき生活を送っていくのを温かく描いた作品です。<BR> 時には命の儚さを、時には恋愛を、時にはコメディーをも含んでいる面白い小説です。人の温かさがいっぱい使われている。<BR> 見所は主人公が本気になる所だと思います。好きな人の為なら。そんな所も考えながら読み進んでいくと良いのでは、と思います。

壮大な冒険ドラマでも、不思議な日常の話でも、なんでもない。<BR>虚勢を張って、迷いを隠しつつも純粋さが残る・・・よくいる17歳・現代っ子の主人公、祐一。<BR>重い持病から人生のほとんどを病院の中で過ごしてきた美少女の里香。<BR>これまたよくある病弱ヒロインで(性格は・・・激しいけど(^^;)<P>そんな二人が病院で出会って、言い合って、迷って、時には大変な思いもして・・・気が付くとお互い近づいていた・・そんなお話。<P>舞台が病院なだけに生と死の間に垣間見える「闇」も多少含んでいるものの、里香のワガママに振り回され、病院を抜け出しては看護婦さんに追い回され・・なんだか苦笑いをしてしまう。軽い気持ちでスラスラ読める。柔らかい感じのイラストのせいもあるのかもしれない。<P>祐一の生涯の壁であり、敵であった亡き父。飲んだくれでどうしようもない父親。でもそんな彼の唯一の教え。<BR>「好きな子ができたら、その子を大事にしろ」<BR>父を嫌う気持ちは変わらない祐一がその言葉だけは胸にとどめている。<P>もちろんそんなことは口に出せない。ただ里香のそばにいて、ため息をつきつつも彼女を支えてやっている。私的にそんな祐一に好感を持った。女の子としては、やっぱりこういう男の子に出会えた里香は幸運だろうなーと思った。(^^)<P>同じ高校生の世代の者には、祐一のぼんやりした迷いや葛藤、でも決して人には垣間見せない、見せる必要もない・・・そんな気持ちが共感できるかもしれない。少年にも少女にも。

物語の設定はごく一般的なのです、が文章力があり読むほどにぐいぐい引き込まれていきます。この作品をかってよかったなーと後で思えるはずです!!私は今のところ1~3巻かって1巻を読み終えたところなのですが早く読破したいですね。まぁそういう作品です。アニメ化も決まりましたが文章がよいので先にこちら読んでおいたほうがよさそうな感じですね。

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