サービス向上本はたくさんあるが、他の本と一線を画すのは、お客様に素晴らしいサービスを提供するには、従業員自身が普段からよい扱いを受けてなくてはだめだという点にある。社長や上司は、従業員が幸せに働けるように力をつくせと言っている。これは面白い。<BR> いくらいい意見を言ってもまともにとりあげないとか、よけいなサービスをしようとすると無駄なことはするなと一蹴したりする企業体質では、リッツのようにはなれないだろう。<P> 私は公務員だから、どれほど市民サービスに邁進しても目に見える形では評価されない。しかも上司はいらんことをするなとしょっちゅう言う。きょうしなくても、そのうちすればよいと言う。<BR> リッツのような組織で一度働いてみたかったと思う。しかしこういうところは自分自身も相当努力しないとモノにならないのだろう。<BR> 見返りはなくても、私は私の職場で少しでもよい仕事をしたいと思わせてくれた本。
最近、自身が読んでる本は世の中を素直に読み解く本が無かったので久しぶりに気持ちが良くなりました。
なぜこの本を読んだかといいますと、リッツ・カールトンには『クレド』と呼ばれる経営哲学を学びたかったからです。<P>もともと神田昌典氏の「成功者の告白 5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語 」に『クレド』が紹介されていて興味を持ちました。<P>クレドというのは信条や哲学とも訳されますが、その価値観のもと、自分が出来るベストの顧客満足を提供することです。<P>クレドは今では様々な企業で取り入れられていて、個客満足の為だけでなく、会社のルールや守るべきものを「ツール」として従業員に浸透させる仕組みとして重宝されています。<P>会社の大切なことをいくつかのカードにまとめコレに即してコーチングや日々のマネジメントを行っていきます。<P>こうすることで従業員間の共通認識が芽生えばらばらになっている社内の進むべき道を正しい道に進ませることが出来るものです。<P>今自分の部署がバラバラに感じている管理職の方や、中小企業の経営者の方に読んでいただきたい1冊でした。