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旅のおはなし―Bon Voyage ( 雅姫 )

前回の「リネンとかごとヒヤシンス」はがっかりだと、レビューでも書きましたが<BR>今回の本はよくできていると思いました。<BR>都市は絞られていますが、イギリス、フランスといった雅姫さんテイストな国から<BR>ベトナム、ハワイ、京都まで、幅が広がったような感じです。<BR>オススメの場所の住所まで細かく書かれてあり、旅行に行く際には参考書になりそうです。<BR>写真も綺麗ですし、何より海外へのあこがれをかきたてる本になったと思います。<BR>ひとつ星が少ないのは、綺麗な部分だけではない情報(海外での文化の違い)などが掲載されていたら<BR>もっと深みが増してよかったのにという事で星4つです。

 雅姫さんのセンスや、インスピレーションの源を感じることが出来ました。<BR>写真もステキだし、きっとこれから何度も読み返すことでしょう。<BR>文章も、私は雅姫さんらしくていいと思います。<BR>気取りがなく、楽しく読めました。<BR> 私は今、妊娠中で、これからしばらくは子育てに専念しなければいけませんが、「いつかは行ってみたい!」と思いながら、ページをめくる時間は、私を、とても豊かな気持ちにさせてくれました。<BR> 温かい飲み物と、甘いものでも用意して、ゆったりとした気分で読んでみて欲しいと思う一冊です。

 すごく失礼な言い方ですけど、「かわいそぉ」という気がします。旅に出るって、べつに「可愛らしいものをハンティングしにいく」ってことじゃないということが、どうやら分かっておられないようですので・・。<P> 雅姫さんの提案する「暮らし」、そしてデザインした「服」はほんとに素敵で、素晴らしくて、一流であると思います。だけど、その「暮らし」は白金台あたりで暮らしている子育て中のママが実践してこそ活き活きと輝くのではないでしょうか。(これはイヤミではありません。本当にそう思うのです)<P> 雅姫さんの服に憧れて(生活にも)気づいたらクローゼットが花柄スモックばかりに!という方はけっこういると思いますが、はっきり言って、あの服を着てキャリアウーマンが霞ヶ関まで働きにいったら、ヘンどころではないと思います。発狂!?という目で見られてしまうでしょう。<P> 素朴な「暮らし」に「潤いを」というのがコンセプト。素朴な楽しみに、柔らかな紅茶・陽光えとせとら。<P> これはほんとに素晴らしいことだと思います。しかし・・。<P>「海外をいっぱい旅行して可愛い物たちをゲットしてくる」という試みが果たして「素朴」なのでしょうか。もちろん、家で引っ込んで繕い物でもしてろというわけではありません。だけど、なんだかこの「旅」は、MASAKIのコンセプトからずいぶん離れてしまってるような・・。<P> もちろん、個人的にこういう旅を雅姫さんがされるのは構わない、どころか「ご自由に、ご自由に」ですが(いやみではなく)、本にするんですからねえ・・。買う人がいるんですから。そこらへん、彼女はぜんぜん分かっていないと思います。<P> 私が「ああ、これこそがTABIだ」と思うのは、k.m.pというユニットデザイナーが出している『エジプトがすきだから。』や『エジプトのききめ』なんですな。もう、ぜーんぜん、違いますよ。ふう。

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