|
| 寄せが見える本 〈基礎編〉
(
森 けい二
)
この手の本では、金子タカシ氏の「寄せの手筋168」がバイブルと言われているが、残念ながら絶版になっており、中古市場で高値で取引されているようだ。手に入らない人は、この本を読むと良いと思う。問題の傾向がほぼ同じで、しかも解説はこちらの方が詳しい(ただし、その分、収録問題数はこちらの方が少ない)。同じような効果が期待できると思う。<BR>これはジャンルとしては必至問題集ということになるが、それよりも王様の縛り方の感覚(狭い所に追い込む、下段に落とす、挟撃などで受けなしにする)を身につけるのに良いと思う。「寄せの手筋168」も問題集形式を取っているが、基本的には同じ狙いで書かれている。 部分的な寄せの手筋や基本的な必死形を、問題の形で多数紹介しています。有段者には簡単な問題が多いですが級位者~初段くらいの方にはお勧めです。章ごとに必死問題が最初にまとめて載っているので、裏が透けて答えが見えてしまうということもありません。 アマの将棋は、終盤勝負。終盤が強い人が、勝つ。将棋に勝ちたい人は、ぜひこの本を買いましょう。この本は、終盤の基礎固めの決定版です。
|