子供に読み聞かせたら、釘付けでした。<BR>絵もとてもかわいく、ぶたがいっぱい実っている?ページでは、ついついぷっと笑ってしまいます。<BR>大人も子供も一緒に楽しめる絵本だと思います。
オオカミのくせに足が遅くて豚を食べられない、というお間抜けな設定がおかしい。<BR>どうしても豚を食べてみたいオオカミは、キツネ博士に相談する。<P>凶暴なオオカミ像が多いが、このちょっとお間抜けなオオカミが私は大好きである。<BR>豚のたくさんなっている樹の絵も、楽しい。
漫画って、とかく悪く言われがちだけど、マンガ的な着眼点や漫画的な手法が見せる良質なおもしろさって、実はかなりレベルが高いと思うんです。馬場のぼるしかり、やなせたかししかり。という訳で、この絵本も、マンガ的なセオリーに乗っ取って描かれた名作だと思います。私が特に好きなのは、ゾウが何故か突然出て来るシーン。脈絡のなさ、突拍子のなさが、なんともいえぬアクセントになって、この絵本の魅力を倍増しています。オオカミがかわいそう、とか、弱肉強食とは、などと、難しい事は抜きにして、笑い飛ばして読みたい、良質のナンセンス絵本です。ギャグ漫画好きの子供にも、ギャグ漫画嫌いの子供にも、両方にオススメ。