精神病に悩む人は読んでみて。<P>すごく分かりやすく書いてある。

鶴見氏の著書は様々な分野から賛否が飛び交うが、そんなに気張って読む必要はまったく無いと思う。この本には、彼独特のタッチで人格改造に役立つとされる方法がいくらかの科学的な根拠とともに列挙されている。たしかに著者は反社会的な発言と取れるような言説を記してはいるが、別にそれらの発言を鵜呑みにすることは無いのである。小中学生ならともかく、それ以上の年齢の人間は入手する情報を取捨選択する能力を誰もが有していると思う。結局、ひとりにライターが面白いサブカルチャーについて論じているのをちょっと読んでみるかという風に軽い気持ちで終始読むものであると思う。私自身、自分の研究がいきづまった時に読んだのだが、３時間弱で読め、いい気分転換になった。特に「気分なんか関係ない。ただ自分のやるべきことをやれ」と説く森田療法などは個人的に大変インスピレーションを得た。結局、人がどうあれ物事の善し悪しなんて自分で決めるものなんだ。こんな書物ひとつ読んだところでそういった良識さえも分からなくなってしまう人は、それこそ人格を改造したほうがいいのだ。