巻末にも書いてあるんですが、他の著書からの抜粋・再編集した言葉なんですよね。<BR>他の著書を読んだことのない人だと、岡本太郎が真に言いたかったことを受け取れず誤解したまま自己完結してしまうかもしれません。これを読んで心に響くものがあったら、是非他の本を読んでください。<BR>岡本太郎の著書を読んだ人なら、印象的な言葉が集められているので他の本を読み返さなくてもコレ一冊を手元にあれば十分!と思えるかもしれません。
この本は岡本太郎さんの発言を抜粋したものであるが、読んでいると、まるで生きている彼と対話しているような不思議な気分になる。太郎さんのコトバは、誰にでも優しいわけではない。一生懸命生きようとしている人だけに太郎さんは味方する。その点で読者を選ぶと思う。確かに言える事は、辛ければ辛い時ほど、苦しければ苦しい時ほど、この本は読んだ人にパワーをくれるということだ。孤独や不安や苦しみや恐怖という津波が僕らを襲って来た時に、サーフボードを持ってその波と大声で笑いながらイノチガケで遊ぶことを教えてくれる、そんな一冊である。
「いいかい、怖かったら怖いほど、逆にそこに飛び込むんだ。やってごらん」<BR>何度この言葉に勇気を与えてもらったであろう。ボクが大切にしている太郎氏の言葉である。<BR>人が、恐怖心を克服し逞しくなっていくには、畢竟、この言葉のごとく”怖いことに飛び込んでいく”という具体的な行動をしていくことなのだ。<P>この本は、さまざまな角度から勇気を与えてくれる。