AIのゲーム用途について広く浅く扱っています。<BR>この分野が初めてなら、足がかりにできる良書です。<BR>若干、説明の誤りや不適切な図も見受けられますが、<BR>サンプルコードを優先すれば問題ありません。<BR>初心者への手ほどきを目的とした本なので<BR>突っ込んだテクニックを探している人には向いていません。
ゲーム開発の分野で日本語でも読める本というと、日本人が書いた<BR>シェーダやDirectXの本が多く、ゲームAIなどは英語本くらいしか<BR>なかったと思います。<P>そんな中で、翻訳で、しかもとてもわかりやすい意訳で書かれている<BR>本書はとても貴重だと思います。本当に翻訳なのかと疑うほどなので<BR>誰が翻訳したのか見てみたら、翻訳を専門にしている会社でした。<P>内容は、目次にあるように、非常に幅広くAIを取り扱っています。<BR>数学的な議論は出来るだけ排除されており、実践で使える、自作の<BR>ゲームに組み込めるように解説されています。<P>ゲーム業界で有名なA*アルゴリズムも易しい説明で解説されています。<P>2D(特にタイルフィールド)や3D(実数値フィールド)もカバーされている<BR>ので、本書にあるAIはいろんなジャンルのゲームに使えると思います。<P>個人的には、スクリプトの章がもう少しあったらなと思います。<BR>特にサンプルソースが欲しかったです。
本書はゲームに関係のないプログラマでも十分に読み応えのある内容となっている。<P>AIに対して興味はあるが、難解な書籍が多く、とっつきにくい領域と感じていた人でも「鍵がかかっている宝箱に罠がかけられている確率を求め、NPCに宝箱を開けるかどうかを判断させる」などと説明されれば私のようなAI初心者でも具体的な場面を想定しながら読むことができる。<P>あくまでゲームにAIを応用する手法を解説する本書だが、AIの領域にある考え方に触れ、他の分野にどのように応用できるのかを考えるのに大変役に立つ。