文法力があって、尚且つ英作文にある程度慣れているなら確認用としては良書と言えます。が、英作文がまったくワカラン!という人にはまったくオススメできません。致命的なのは問題文が初級者に対しては難しすぎるのと、解答例でなぜその語を使うのか書かれていない、使っている語句のレベルが高い、という点が挙げられます。そのため、身近に質問できる人がいないとツライかもしれません。
あまりお勧めできません・・・・
大学入試対策としては極めてよくできた参考書。いわゆる英作文の分野では『和文英訳の修行』(佐々木高政著)、『英作全集』(松本亨著)、『英作文の解法ルール48』(金子稔著)、など根気強く取り組む緻密な構成の参考書が多いので、英語があまり得意ではない人は長続きせず、その本の良さに気がつかないまま終わってしまう。それに対して、この本は現代の受験生にとっては、まず、この一冊から手始めに、という類の本である。残念なのは、京都大学、大阪大学、奈良女子大などかなり長文の軽妙文・達意文の和文英訳対策が手薄である点と、Part 1の「例題」の別冊解答解説での、模範解答の語彙選択に関する解説(なぜその語を使うのか、適しているのか)が不足している点。(できれば店頭で手にとって解答の英文を見てから、自分のレベルと相談してみるのがよい。)この部分で減点させてもらった。