少し著者の思い入れが強すぎて、詰め込みすぎの感がある。ゆっくり読んでいかなければ理解できない部分もあるが、最後の決めゼリフの場面では鋭い指摘が皮肉をこめて冴え渡っているのはさすがだ。<BR>中高生の若い世代や、それに多くの女性に支持されている現実を考えると、是非読むべき本であるのは間違いない。小林氏の情熱の大きさから、行き過ぎた表現やちょっとした間違いもあるかもしれないが、それらも本書の主旨から見れば大したことではない。それらのあげあしを捉えて批評するのは、文化人の振りをする人間のクセでもあるので、とにかく先入観なしで読むべきだろう。<BR>今の歴史教科書で育った日本人には、目が醒めるいい薬であることには間違いないし、若い世代が自発的に読み、覚醒しているのは良書の証だ。
昭和天皇は平和主義者で有名。今上天皇は護憲発言をし国旗国歌の強制に反対の発言をした事がありますがそれは個人的にそう思っていたというではなく生まれた時から将来天皇になるものとして古代から伝わるとされる日本の伝統的国体について帝王学を叩き込まれるからです。必然的伝統的に平和主義にならざるを得ないし、明治に西洋諸国があるから日本もと西洋の真似をして制定した国旗や国歌も古代からの伝統に反するという事で冷淡にならざるを得ない。ただ発言の自由もなく権力もなく権力者に利用されただけの存在ですが。天皇本人が小さい時から平和主義の日本の伝統を叩き込まれながら反伝統的な権力者や言論人が勘違いしたものを日本の伝統とはきちがえたり知ってても捻じ曲げる事は昔からよくありましが。
小林よしのりの力作の第一部。国防についてあまりにも無関心な<BR>現代人に贈る個人と公の関係。<BR>特攻機に乗って自分の暖かな家庭を捨て国のために戦った<BR>優秀な徴兵された戦士達への尊敬を今だからこそ<BR>復活させたいという著者のパワーが伝わる力作。<BR>是非皆さんにもお勧めしたいです。