浅田次郎のピカレスク系の小説の面白さの原点は、この本に記された著者の裏社会での体験にあるといえるでしょう。<BR>また自分が実際にピストルを持っていたようなことを文章にした小説家は日本では初めてではないでしょうか。<BR>いずれにしてもこれだけのネタがあれば、これからも楽しめる本を次々と出してくれることでしょう。<BR>とにかく面白い本でした。浅田ファンには☆5つでお勧め。
理屈抜きに面白いです。実際の体験が書かれていることが要因でしょうか。実際に書けないこともかなりあるようで伏字をしたりしながら、その世界の日常が分かりやすく描かれています。学生時代にいた不良生徒の体験記を聞いているような感じがしました。自分にはできそうもないし非常識この上ないのですが、それなりの理屈が通っており、生き生きしていて妙に羨ましい感じがしたりします。浅田次郎のファンの方には、小説の元ネタともいえそうなエピソードが沢山出てきますのでこれも楽しみの一つでしょう。浅田ファンにはお勧めです。
<BR> 夫が買って来ていたのを、何だろうまたへんなのを・・、<BR>高校の頃に面白かった ゛高校放浪記 ゛みたいなのか?<BR>と手に取ったのが運の尽き? これがとても面白かったのだ。<BR> まず自分の知らない世界のこと、任侠一歩手前みたいな、<BR>まだそのぎりぎりの線にいるような、本当の悪党の一歩手前、<BR>崖っぷち?の悠々自適な?世界・・。<BR> <BR> 本書中でもあったか、これが実際の事件の裏にも通じていたり<BR>するのがまた興味津々で怖くもある部分なのでもある。<BR> 本人が幾らこわぶってみても、本来の 良い人 の部分が<BR>どうしても垣間見えて安心してしまうところもある。<BR> 今では立派な作家様になってしまわれたけれど、<BR>わたしはどうしてもこの辺の極道もののエッセイが、<BR>浅田さんの著作の中でも一番大好きだったりするのである・・。<BR>