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| いまさら聞けない腹部エコーの基礎―CD‐ROMで超音波講習会を再現
(
東 義孝
)
超音波の機器の解説から始まり、モニターの調整、アーチファクトの解説から始まり、基本断面の描出と、最も基本的な異常像について述べてある本です。解剖のシェーマや、時に、CTや、人体の縦断像を交えて、なるべく平易に解説しようと努められています。<BR> 全くプローブを持ったことがない、本当の初心者向けの本で、プローブをあてた時、今出ている臓器が、何なのか、まだ自信が持てない人のための本だと思います。特に、余り教えてくれる人のいない、独学者向けでしょうか。<BR> 付録のCDに、著者の音声解説入りパワーポイントファイルが入っており、内容は本そのものに近く、総じて、この手のビデオを買うよりは、若干お買得かな、という感じです。 <BR> 欠点は、10例、20例、正常者のものでも良いので、エコーを実際に経験し、基本断面が出せるようになれば、この本の内容はほとんど、クリアされてしまい、すぐ物足りなくなるだろうと予想されるところにあります。<BR> もう一つ、著者自身の経験に裏打ちされた、サイドノートが書かれていますが、かなり独特と思われるものもあり、一般的にはどうかな、と疑問に思わざるを得ないものもあったと思います。また、その書き方も、著者長年の経験の自信がそうせしめるのか、思い込みが強く感じられ、少なくとも、私は余り良い感じは受けませんでした。<P>総合してみると 初学者に、教科書として100%まったく安心してお薦めするには難あり、というのが、正直な感想です。
エコーを覚え始めるときにこの本があったらよかったなあと思います。見落としのすくない描出方法、代表的疾患について、わかりやすく、丁寧に図入りで書かれていますから。<BR> 上司や同僚がいて、それなりにエコーについて見聞きできる環境にあるヒト、あったヒトにはすこし物足りないかもしれません。
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