小学生の子供が「この本、すごっくおもしろいねー♪」と感激して<BR>一気に読んでしまうほどわかりやすい。<BR>この内容を誰にでもわかるように書ける著者の文才と熱意が<BR>伝わってきます。そして実践的。<BR>あまりヒトにはお勧めしたくない一冊です。
歯科の学術的な本、臨床の具体的な本はたくさんありますが、歯科医院の経営や人事、人材育成について具体的に書いた本はほとんどありません。<P>これまで、一般的な経営、会計、人事管理などの本を読んできましたが今ひとつピンとこない事が多く、「歯科ではそうじゃないんだよなあ、でもそう思ってちゃいけなんだろうなあ」と思っていました。それでも、異業種から学ぶ事は多く無駄ではありませんでしたが。<P>この本のすごいところは、著者が歯科医院に働く人、歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、受付、そのそれぞれの立場の人が何を考え何を求めて何に悩みながら歯科医療に携わっているのかがよくわかっている事です。ですから、一つ一つのエピソードが具体的で、いつかの自分の悩みであったり友達から相談された事だったりします。解決への示唆も具体的で「やればできそうな事」でありいたずらな精神主義に偏ってはいません。
非常に実践的でおもしろい本です。かみさん(歯科医師)も夢中になり今、夜中の2時ですがはまって読んでいます。歯科医院過剰の中、ただ生き残っていくだけならそんなに難しいことではないと思いますが、歯医者やっててよかったと思える人生を送るのは非常に難しい世の中です。経営者に神田本あり、歯科医師に岩淵本ありというこの一冊、お勧めです。