ビジネスで手紙やメールを書く時のさまざまな状況に応じてライティングの参考例(赤ペンネイティブチェック付き)と解説を加えています。基本編では「お祝いを述べる」「同意する」といった共通表現。実践編では「提案書を送る」「契約条件を交渉する」といったビジネスレターのパターンを学びます。<P>普段仕事で英文メールを書く人にとって、ネイティブの視点から痒い所に手が届くような解説は非常に役立ちます。複数形や冠詞、前置詞、助動詞、完了形の使い方などは言うに及ばず、"cope withよりdeal with", "have toよりneed to", "not able toよりunable to"などビジネス上好ましい用例は目から鱗の人も多いはず。また状況別に構成されてることから、読んだ後も辞書代わりに使えそうです。
類書の中ではよく出来ている部類だと感じました。日本人が犯しやすい誤りにきちんと目配りして例文を組み立てている点は高く評価できると思いました。<P> 例えば「うまく対処する」というつもりで「cope with」という表現を使いがちな人には、この表現が「改善あるいは解決されえない事態を堪え忍ぶ」、つまり「我慢する」という意味であるということを教えてくれています。<BR> また謝罪のレターで「申し訳ない」というつもりで「I am sorry that」と書くと、「残念である」という意味にも取られかねないので「I am truly sorry that」もしくは「I am extremely sorry that」とするほうが、謝罪の意が色濃く出ると助言してくれています。<BR> こういう点はもちろん類書でもたびたび取り上げられるポイントでしょうが、知らなかったという人には買って損はないと思います。<P> またそれぞれの例文が「フォーマル(換言するならばとても堅苦しい)」「セミフォーマル(Eメールであれば商談相手にも十分使える)」「カジュアル(かなり親しい仲であれば使っても構わない)」の三種に分類されているのも役に立ちます。<P> こうした英文を真似て書いてみることはもちろんですが、繰り返し読み込むことでもライティングの力は大いに養えると思います。その意味では例文の豊富さはうれしいといえます。
ちょっと読んだだけでも今まで自分が書いていた英語にたくさんの間違いがあることがわかった。それとともに、これまでの英語ライティング本の薄っぺらさを実感させられた。<BR>日本人が本当に間違いやすい英文を赤ペンで訂正するイメージで教えてくれるのもいい。<BR>英語で文章を書く人は必読でしょう。