TOEIC990、TOEFL650の英語教師です。<BR>この本の読みにくさは、著者の責任と言うよりも、編集者の責任だと思います。<BR>同じ内容を表現するにしても、もっと簡潔かつ具体的な表現に直して、構成やレイアウトも全面的に直していれば、良い本になったと思います。<BR>残念です。
「英語の達人」と称される方々が、自らの体験を英語学習法として紹介している本を、私はこれまで十何冊も読んできた。おかげで、その最大公約数をとって「大体こうすれば良いのだ」ということは分かってきた。しかし、所詮英語のプロやそれに近い方々が超人的努力を経て今があることを説いたものであり、英語と全く関係のない職業に就き、毎日忙しく働いている並の大人には、「時間があったら少しでも真似したいが、そっくりそのまま真似できない」学習方法が多かった。最近は必ずしも英語を職業としない方々がこの種の本を出版してはいるものの、「英語漬け」が可能であった時間を持てた人の体験談にはかわりなく、その「最大公約数」に差は感じなかった。<BR>翻ってこの本は、確かに中国語の本かと一瞬間違えるような難しい漢字語が並んではいるものの、視点を普通の大人がどう勉強したら良いかという点に置いて書かれており、記述は論理的、加えて著者自身の英語能力を文章・CDの中でさらけ出し「所詮TOEIC/TOEFL満点でGRE Verbal 89%でもこの程度なのですよ」と言っている。この真正直な姿勢には頭が下がったし、これまで幾らやっても英語能力向上を自覚できないで悩んでいた私は、なんとも言えない安堵感と今の自分にも自信を感じることができた。吉本よりも面白いジョーク(その全てに私は線を引いたが)も沢山盛り込まれ、実際読むと見かけより遙かに読者をリラックスさせてくれもする。<BR>タイトルに書いたとおり、仕事を持つ並の大人がどう勉強したら良いのかを説いたこの本で、「英語学習法に関するハウツー本もこれで大体出尽くしたかな」と思わせる本であった。
私の語学力はTOEIC940、TOEFL620で英語は指導者としては入口に立った程度ですが、学習者としては上の下といったところでしょう。しかし、私にとってもこの本の内容はとにかく取っ付きにくく無意味な専門用語が乱発し、非常に理解しがたいものです。他にももっと良い英語の勉強法の本などがあるので、読者の立場にたって書かれた本を読むことをお勧めします。自己満足のために書かれた典型的な書籍のように思います。青谷氏の語学力には遠く及びませんが、”実力者=良い指導者”でありません。