出版社は「大学への数学」でおなじみの東京出版です。<BR>そのせいか、普通の現代文の参考書とは一風変わっています。<BR>他の必勝シリーズと同様に、試験で使える手法・ネタが詰まっています。<BR>問題を解くときの公理のようなものを目指しているのでしょう。<BR>理系の人には肌が合う構成です。<BR>前半で手法をまとめ、後半では過去問を8題解きます。<BR>手法のひとつ「裸の王様の原理」には笑えたと同時に、<BR>これは使えると思いました。<BR>現代文で5割しか取れなかった人で、<BR>これを勉強した後9割に取れるようになったという事例を知っています。
本書では、センター試験を過去の傾向に基づいた解法で解いていきます。<BR>類書には、「その場しのぎ」の解説・解法しか載っていないものもありますが、<BR>この本は違います。<BR>この本では、冒頭に「ツール」(解法のことです)が載っており、<BR>本番でどの解法をどう用いて解いていくか、に重点が置かれています。<BR>つまり、非常に実戦的なのです。<BR>また、センター国語の本質は不変ですが、<BR>問題のつくりや傾向は年々微妙に変化しています。<BR>この本は毎年改訂されるため、そのような変化にもタイムリーに対応できます。<P>ただ、惜しむらくは、ツールがさほど順序だてて説明されていないことです。<BR>問題の順序立った解き方を<BR>『医療看護系入試現代文が面白いほどとける本』、<BR>『きめる!センター国語I・II (現代文)』等で学んだ後に<BR>この本をやり過去問演習を積めば、センターで少なくとも8割は確保できるようになるでしょう。