去年の夏休みの課題で児童文学をすることになり、偶然出会った本です。本屋の児童文学コーナーで立ち読みしようと軽い気持ちで読んでいたのですが、読み終わると泣く寸前でした。ちょうどその頃、友達を不慮の事故で失い、死を受け止められなかった私にとって、最高の本だったからです。小さい子供たちに『生きる大切さ』や『死』について難しい言葉を用いて説明するより、この本を与えるべきだと思います。また、英語版を読むことをお勧めします。フレディがはっぱだというところの文章(説明文)は、英語と日本語の違いがはっきり出ているからです。
子供たちに聴かせるために購入しました。<BR>私自身の感想ですが、「語るよりも見せる、感じさせる」描写にすると、より心に染みるのでは……と感じました。<BR>後半にいのちを語りすぎています。しかし子供たちの感想は率直でした。秋になりフレディ達へ襲い掛かってきた風の描写を読み聴かせていた時、子供たちは恐れて耳を塞いでしまいました。もう聴きたくないというのです。そんな彼らに最後まで話をして、読了後の感想を聞いたところ、第一声は「次の春にまた会おうね、フレディ」でした。それでいいのかも知れませんね。
だらだら過ごしていた時期にこの本と出合いました。喫茶店で何気に手に取った話題の本でしたが、読んでいくうちになんだか熱いものがこみ上げてきました。私達大人にも大事なことを教えてくれる素敵な本だと思います。もちろん、これからの子供達にも読んで欲しい一冊でした。