第二次世界大戦の小説は数多く出ていますが、これほど細かく兵士一人一人の様子や部隊の様子を書き記した小説は他にそれほど多くは無いでしょう、小説とDVDやビデオをあわせてみるとより深くこの本の内容に触れることができるはずです。厚くて読むのをためらうかもしれませんが一度はまると半分以上は一気に読めます。また、この本は読んでると自分もその部隊の一人のような気がしてきます。<BR>皆さんもこの本を読んで感動とこの世界中を涙で包んだ戦争のことを忘れないでほしいと思います。
スティーブン・E・アンブローズ氏のベストセラーノンフィクション。これほど戦争を忠実に描き出した本はないといっても過言ではありません。「戦争とはどういったものか」という疑問は誰しも抱いたことがあるはず。そんな疑問の一つの答えがまさにこの作品であるといってよいでしょう。そして本を読み終わった方にも一言。この本を読み、DVDを見て、そこで終わりにしないでいただきたいと思います。そこで感じたことを訳者の上ノ畑 淳一氏が運営・管理しているサイトにも足を運んでください。きっとすばらしい経験ができると思います。
第二次世界大戦中、欧州戦線を戦い抜いた米陸軍第101空挺師団第506空挺連隊第2大隊「E」中隊に焦点を当てた、ノンフィクション作品。<BR>Dデイ前夜のノルマンディー降下から、ヒトラーの別荘「イーグルズ・ネスト」でV-Eデイ(欧州戦勝の日)を迎えるまでのE中隊の軌道を描いている。<BR>HBO製作の同名TVミニ・シリーズの原作でもある。<P>これは「戦場でのメロドラマ」でも、ただのアクション小説でも、戦史の再確認でもない。<BR>あくまで本人達の証言を基にした、若い隊員達が共に戦い、苦しみ、悲しみ、喜び合った二年間+αを綴った実話である。そのためか、彼らの行動や、戦闘の描写、心情や言葉にはその重みとリアルさがある。<P>あと翻訳だが、これに関しては文句ない。英語独特の言い回しなども見事!に表現している。自分には英語版"Band of Brothers"を読む機会があったが、それと比較しても見劣りしなかった。<P>もちろん、バンド・オブ・ブラザーズの映像版を観て「面白い!」と感じた方々にも、自信をもって勧められる作品である。<P>余談だが、テレビ・シリーズだけの誤訳や、組み込まれた無かった場面や詳細などもいくつか存在する。それを見つけてみるのも、案外面白いかもしれない(?)。