サポーターにとっては、「サッカー観戦」においては、ピッチを駆け回る選手、選手へ叫ぶ監督、審判、その他コーチやマスコットなどしか目に入らない。しかし、サッカーの中身では予想以上に多くの人々が働いている。その中の1人でも欠けてしまえば、サッカーの形態は少なからず変わってしまうだろう。そして、それらの人々全てにそれぞれの人生があり、サッカーへの思いがあり、全てが結合してサッカーが出来上がっているのだと思った。サッカー好きなら必ず楽しめる1冊だ。
大好きなスポーツを仕事にしたいと思ったことがある方は少なくないはず。<BR>でもその夢を実現できた方はそんなには多くはいないでしょう。<BR>この本には大好きなサッカー業界で働く夢を実現できた方がたくさん登場します。<P>サッカーファンはもちろん、そうでなくともこんな仕事もあるんだなぁと面白く読めます。<BR>なかにはサッカーが大好きで仕方なく、その熱意で仕事を探して就いた方もいれば、<BR>たまたま見かけたバイトの募集に応募してそのままという方もいます。<P>きっかけは様々ですが、必ずしもサッカーが好きであればすぐに働くことができるという業界ではありません。<BR>真剣にサッカー業界で働きたいと考えている人にも参考になるはず。<P>なによりも関係者の生の声が収録されているのは貴重だし、説得力が違います。<P>一部のチームの関係者が多かったり、年収については曖昧なものが多いのは仕方ないのかな。
『13歳のハローワーク』のサッカー版みたいな本。Jリーガーなど選手から始って、フロント、写真家、ライタ、アナウンサー、TVプロデューサー、ターフキーパーからマリノスクイーンまで多種多様な職業の人たちにインタビュー、年収や契約形態、アドバイスなどを載せている。<P> 「この選手はスクールコーチやってんのか」「おっ!ワールドカップジャーナルに出ていたサポーター上がりの情報屋の彼はスカパーに入社したとは聞いていたけど、スカパーの平均年収は764万8662円なのか」「なんでスペシャルレフェリーが1000万円ももらってんのかな…」などなど興味はつきない。<P> 「この仕事に就くには?」の各欄も具体的だ。ちゃんと取材しているのは好感がもてる。FC東京とフロンターレの関係者が多すぎる気もするが、きっとフロントの広報の対応がよかったのだと思う。<P> サッカーファンなら一冊、ぜひ。あるいは、知り合いのサッカー少年へのプレゼント用などにも。