本日準1級を受けてきました。自己採点で9割弱の正答率でしたのでほぼ安全圏だと思います。<BR>準1級は対象字数がJIS第一水準のおよそ3000字です。2級までで半数を習得したと仮定しても、残り1500字という膨大な字の読みと書き、およびそれを含む熟語や古諺、故事成語、表外の読みなどを完璧に記憶することはほぼ不可能です。<BR>ただ、漢検の最大の特徴は、同じ問題が繰り返し出題されるという点にあります。つまり理論的に言えば、過去問題に多くあたればあたるほど合格率は高くなります。しかし現実問題として、容易に入手できる過去問題(漢検公認書籍)はせいぜい4~5年前くらいのものまででしょう。<BR>この本の価値はそこにあります。参考書の形態をとっていますが、実体は過去の頻出問題を集めたダイジェスト版です。<BR>まずはこの本を隈なく完璧に覚えることです。もちろんこれだけでは足りないのですが、この本で凡その足固めができ、正答率が飛躍的に伸びるのが実感できるはずです。次の本にも取り掛かりやすくなるでしょう。<BR>準1級に関する他社の問題集についてはその良し悪し(つまり読む価値があるかないか)を語ることはできますが、殊この本に関してはそうした論駁は無意味です。必須の書です。第一関門と思ってください。<BR>この本を2週間でマスターして、残りの2週間で他社の問題集およびオフィシャル過去問題集を熟せば、およそ1ヶ月で合格ラインに辿り着ける筈です。私はそうやって(たぶん)合格しました。
あえて提言させてもらえば、自分が受ける級よりも一段上の練習問題なり参考書をこなした方が良いでしょう。なぜならば大概の公認書は問題数が少なく、安易な問題が多く集録されているからです。<P> 一段上の問題集をこなした上で、自分が受験する級の過去問をこなせば鬼に金棒。ほぼ合格するかと思います。<P> それに加えて実践して欲しいことがあります(私はそこまで漢字に強いわけではありませんが...)。それは常日頃から漢字に注意を払う、ということです。小説などの書物を読む際には必ず、自分の知らない漢字に当たったら該当頁に付箋を付けて(線を引っ張って)おきましょう。そうすれば読破した後にノートなどに記録できます。その後に漢字練習をすれば更に知識を深めることが出来ます。<P> とにかく私が言いたいことは、受験に合格したいなら日頃からその分野(漢字に係わらず)を徹底して学習していくことです。そうすれば、自ずと自分が思っていた以上の実力が身に付いていく筈です。
この問題集だけでは問題量が足りない。まず四字熟語だがこの本を完璧にしたとしても運が良くてとれて7割程度である。さらに漢字の書きだがこの問題集ではやはり量的に足りない。もしこの問題集を完璧にして試験に望んだとしてもいい結果は得られない。もうひとつ問題集をこなすことをおすすめする。