この世には光と影、建前と本音があるように、良き事と悪しきことがあります。美輪氏が幼い頃経験したことから、今の日本社会が腐り果てた原因や芸術、健康、金銭、人間関係、歴史についても筆にしたためたのが『ああ正負の法則』に御座います。これは大変役に立ちます。<P> 今の日本、日本人の大半が皆、怠け者が多くなり、精神的にも経済的にも教育にも響いております。私は彼等に是非、この書をお勧めしたいと思います。権力や王(皇)族、旧華族ら上流社会、政財界、エリート、大富豪、梨園等は決して幸福な存在ではないことをこの書は立証しているのです。今の日本人に必要な常備薬であります。
私は母に勧められてこの本を読みました。この本は、誰もが納得できる答えを見つけてあり、判り易く書いて有りました。この本を読む事によって私が漠然と頭の中で理解していた事を整理でき、怒りっぽい性格が少し治ったような気がします。このレビューを読んでいるそこの貴方も、是非読んでみてはいかがでしょうか。この私がお勧めします。
厄年をむかえた頃、好事魔多しの如き、災難を体験した。なぜこんな状況になったのかを内省してみた。「厄年」や「好事魔多し」よりも、本書を繰って、これは「正負の法則」と通りと納得した。特段、宗教でも占いでも原理主義でもない真っ当で明快な論理である。<P>全ての事象は本人にとって良い事と悪い事のコインの表裏一体にすぎないのだ。表が当たりだと思って喜んでいると、実は裏が当たりで大変な目に会う事もある。その逆も真なりである。<P>卑近な例えとして、元京大の森毅先生の言と記憶するが、能力を越えた大役を与えられた人は自分も周囲もついていたと思っても、大きな労苦であったりすると同様の事をどこかで記していた。<P>最近、読んだ乃木希典や長嶋一茂などもそんな典型例だろう。<BR>いつまでも負ばかりで正がやってこない方は、まずは周囲に感謝をして幸せ感を見つけてみては、これも本書のアドバイスである。<P>それでも幸せの訪れなかった人と時代に、次の人生はコインの表と諭したのが輪廻の思想かもしれない。モーゼでも仏陀でもないレビュアーが書けるのはこれくらいである。<P>それ以上の悩みは神の使いのような美輪さんの本でヒントを探してみてはいかが。